「人を操る禁断の文章術」[メンタリストDaigo]
どうも、さっさです。
今回はメンタリストDaigoの「人を操る禁断の文章術」
著者について
メンタリスト DaiGo
Amazonより
著書累計は200万部突破、大学教授、企業顧問、慶応卒 、英国のメンタリズムを日本に初めて紹介。心理学を応用し、ITサービスから遺伝子検査まで開発したりしています。
実際は2匹の愛猫と一緒に、月300冊の本を読むただの本の虫。
作家でもない、ブログを書いているわけでもない普通のサラリーマンにも文章力って必要なの?
はい、必要です。
日頃書いているメール、報告書、プレゼンなどの各種資料は、自分の手で書く文章ですよね。
その文章によって、会社では評価されて、仕事の成果に直結しているのです。
そう考えると「上司やお客さんに動いてもらえる文章力」って魅力的じゃないですか?
この本のポイント
まえがき
「読む→言葉に反応する→想像する→行動を起こす」
車のことを考えていない人に「新車が出ました」「試乗会があります」という案内をしても、まず何も起こりません。
でも「自分が乗るならこんな場面かな」と想像した人に伝えれば、行動してもらえる(買ってもらえる)確率は高まります。
第1章 文章が持つ力は∞(無限大)
心を動かす文章に共通する3つの原則
1 あれもこれもと書き過ぎないこと。
2 きれいな文章を書こうとしないこと。
3 自分が書きたいことを書かない。
最も大切なのは、読んでもらったら、行動してもらうこと。
「相手の心を動かす文章」が書けるようになれば、あらゆるコミュニケーションがスムーズになります。
1については、プレゼンでも同じことが言えます。
乗ってきて、つい話し過ぎて時間をオーバーしてしまうなんてこと、あります。
「伝わる文章」よりも「したくなる文章」を短く分かりやすく書きます。
2について、人は論理ではなく、感情で動くということです。
整理された文章ではなくて、美味しいものを食べたときに喜んでいる人の顔が浮かぶような状況を書けるといいです。
3については、パッと見よく分からない人もいるかもしれません。
本当に必要なことは、自分の頭にはなくて、相手の中にあるということです。
ですから「気の利いたフレーズ」をデスクで考えるのではなく、情報収集をしまくるのが効果的です。
「成功したいなら1日に18時間、ひとつのことだけに集中しろ」
トーマス・エジソン
「失敗なんかしちゃいない。うまくいかない方法を700通り見つけただけだ」
言葉としてはありきたりな内容も、数字が入るだけで印象はガラリと変わります。
「なぜか?という問いは、その答えの100倍重要だ」
アインシュタイン
「なぜか?という疑問を持つことが大切だ」と伝えるのも、「100倍」と入れることで、言葉の価値が高まります。
「とにかくヤバい」「めっちゃすごい」と、せっかくオススメしたいものがあるのに、具体的に伝えられなくて損をしてしまうことはあります。
そういうときは、数字や自分なりのポイントを伝えられるといいですね。
第2章 「書かない」3原則で人を操る
「人は論理ではなく、感情で動く」
感情で行動した後に、その行動を正当化しています。
理屈をつけて「正しい行動をした」と自分を納得させているのです。
「誰が読むか」を考えて、情報を集めて文面を練っているかどうか。
これで文章の仕上がりが圧倒的に違ってきます。
「書いたら読んでくれるもの」と考えている人が大勢いますが、これは誤解です。
仕事の文章であっても、さらりと目を通す程度の人はたくさんいます。
文章で人を動かすというのは、そう簡単なことではないのです。
キーボードに向かったときには、相手の心を読み終え、一気に文章が書ける状態が理想です。
刺さる言葉は、相手の中にあります。
第3章 人を動かす7つの引き金で、何を書けばいいかもう悩まない。
- 1 興味
- 2 ホンネとタテマエ
- 3 悩み
- 4 ソン・トク
- 5 みんな一緒
- 6 認められたい
- 7 あなただけの
相手を誘導するには、相手に寄り添うことが最も大切なことです。
そのために欠かせないのが、その人を形作っているあらゆる要素について観察し、学んでいくことです。
上司をねぎらうときの魔法の言葉「普通の人だったら」
「自分だったらとてもできません。さすがです」と伝えるよりも、威力が絶大です。
「おいおい、君と比べてくれるなよ」という上司もいます。
そこで「普通の人だったら」と入れるだけで、嫌味なく上司を褒めたり、ねぎらったりすることができます。
「自分が得することよりも、損することにより大きな影響を受ける」という心理があります。
行動経済学でノーベル賞を受賞したダニエル・カーネマン氏らが行った実験でも、人が「損失を受けることで感じる心の痛み」は「利益の喜び」よりも大きいとされています。
その心の動きを利用しているのが、各種の無料キャンペーンです。
損得という順番にも意味があります。
先にデメリットを並べて、それを上回るメリットで締めくくりましょう。
悩みの9割はHARM(ハーム)の4文字に集約される。
悩みが発生するジャンルは決まっています。
あとは年齢を考えれば、その人の悩みがだいたい絞り込めます。
第4章 あとは、5つのテクニックに従って書くだけ
- 1 書き出しはポジティブに
- 2 なんども繰り返す
- 3 話しかけるように書く
- 4 上げて、下げてまた上げる
- 5 追伸をつける
2 なんども繰り返す
3回の繰り返しで46%、10回の繰り返しで82%も説得力が向上します。
でも同じ言葉を3回以上使ってしまっては逆効果です。
料理が「美味しい」なら「美味しい」以外の言葉を使って、美味しいということを繰り返すのです。
3 話しかけるように書く
伝えたい相手と頭の中で会話をします。
「こう伝えたら、こんな反応が返ってくるのではないか?」と想像しながら文章を作るのです。
よく見られているブログや、YouTubeの本要約系や自己啓発系の動画の台本は、そうやって作られています。