「弱いメンタルに劇的に効くアスリートの言葉」[鈴木颯人](言葉にはパワーがある)
どうも、さっさです。
今回は鈴木颯人の「弱いメンタルに劇的に効くアスリートの言葉」
この本はこんな人にオススメ。
- 弱ったメンタルを何とかしたい。
- つらくて落ち込んでいるのを何とかしたい。
- とにかく一流の人の言葉が好き。
一流の人でも、メンタルがやられることはあります。
アスリートの言葉を自分に落とし込むことで、パワーがもらえます。
著者について
鈴木颯人
Amazonより
1983年、イギリス生まれの東京育ち。中学までは野球部のピッチャーとして活躍し、強豪校にスポーツ推薦で入学するものの結果を出せず挫折。
そうした経験をもとに、脳と心の仕組みを学びながら、勝負所で力を発揮させるメソッドを構築する。
野球、サッカー、水泳、柔道、サーフィン、競輪、卓球など、競技・プロアマ・有名無名を問わず、そのコーチングによってパフォーマンスを激変させるアスリートが続出中。
自らのコーチングに活かすため、日々、一流アスリートたちの言動を研究している。
本書ではそんな活動で見つけた言葉をもとに逆境に効く思考法をアドバイスしている。
一般社団法人日本スポーツメンタルコーチ協会代表理事。
15万人を超えるフォロワーに日々メッセージを発信中。
グッときたところをピックアップ
セバスチャン・ベッテル(レーサー)
先のことは心配せずに、ひとつひとつのレースを戦っていこう。最終的に勝てれば言うことないし、負けたとしてもこの世の終わりが来るわけじゃない。
負けをどう受け止めるか、でその後が変わります。
ベッテルの場合「いつも絶対に勝つ」ということではなく、1つひとつのレースを見ているのです。
岩隈久志(野球選手)
臆病なのは何も悪くありません。
不安については、心理学の「ジェームズ・ランゲ説」というものがあります。
「楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しい」
この説では、感情よりも行動が先です。
仕事で疲れて無表情になってしまう時って、ありますよね。
そんな状況の時こそ、笑顔になってみるのです。
楽しめば楽しくなる、という感じですね。
勉強でも「やる気が湧かないからできない」という人がいます。
でも、勉強を始めてからやる気が出てくる、という感じです。
なかなか始められない人は、とにかく始めてしまえばいいんです。
上原浩治(野球選手)
今の自分に取り入れてみてフィットするかどうかを判断するのです。
他人のモノをそのまま真似する必要はまったくない。
真似事で終わってしまってはいけない。
自分だけの「ピッチャーズバイブル」を作ればいい。
人生は「行動⇄改善」の繰り返しであることが、よく分かります。
勉強のやり方や、売れる仕事の仕方を学ぶことがありますよね。
自分にフィットするものをどんどん取り入れて、自分流のノウハウを作り続けること。
これを継続している人は、自然と成長できます。
村田諒太(ボクサー)
努力しても報われるわけじゃない。でも努力しないと報われない。
報われるまでに時間が超かかる、ということを肝に銘じたいですね。
塾で子どもたちと接していると「コツコツ時間をかける」という勉強はしたくない、という人は多いです。
でも勉強でも仕事でもすぐに成果が出る魔法なんてないんですよね。
そこに早く気付いて、淡々と続けられるようになれば、成長が加速します。
眠れる才能を引き出す努力の仕方。
①超具体的な目標を立てる。
本文より
②意識して練習する。
③フィードバック
④つねに現在の能力の上回る課題に挑戦し続ける。
⑤効果的な練習方法を知る人が監督する。
ある程度進んだら、アドバイスしてくれる人の存在は心強いですね。
何も行動していないのに「どうすればいいですか?」と聞く人がいますが、これはやめたほうがいいですね。
ある程度行動すれば、疑問や悩みがわいてくるので、そうなってからならどんどん相談したらいいと思います。
新庄剛志(野球選手)
ただ「はいはい」と聞くだけじゃなくて、わからないことはドンドン質問しようと考えた。
うっとうしいと思われてもかまわない。
阪神タイガース時代、野村克也監督に対して、新庄さんは常にこういう姿勢でいたそうです。
「分からない」ときちんと認める姿勢が大事ですね。
分からないのに調べない、聞かないという人がいます。
「疑問は0秒でググる、聞く」という習慣があるだけで、勉強でも仕事でも生産性が違ってきます。
為末大(陸上選手)
努力は夢中に勝てない。
「夢中」というのは、何かをやり始めたときに時間を忘れて熱中してしまう時のような状態です。
「勝ちたい」とか「結果を残したい」という思考では、どこかで限界がきます。
自分がしたいからする、と自分の内側からわいてくるような気持ちで物事に取り組めたら、そりゃ強いですよね。
まとめ
一流の人でも、逆境に追い込まれることはあります。
サッカー選手のイニエスタ、水泳のイアン・ソープ。
世界的に有名なこの2人も、かつてはうつ病だったそうです。
輝かしい実績をあげている選手でも、こうした苦悩があります。
結局は、今が良くても悪くても、今の自分をどう考え、どう捉えるか。
良いことも悪いことも「今がそうであるだけ」と思えたらいいですね。