【読了記録】11文字の殺人/東野圭吾
どうも、さっさです。
東野圭吾の小説『11文字の殺人』を読みました。
ネタバレ無しで振り返ります。
うーん、ちょっと非日常すぎたかな。
あらすじと感想
交際を始めて二カ月が経ったある日、彼が海で亡くなった。彼は生前、「誰かが命を狙っている」と漏らしていた。女流推理作家のあたしは、彼の自宅から大切な資料が盗まれたと気付き、彼が参加したクルーズ旅行のメンバーを調べる。しかし次々と人が殺されてしまう事態に!『無人島より殺意をこめて』―真犯人から届いたメッセージの意味とは!?昭和だから起きた怪事件!
「BOOK」データベースより
「火曜サスペンス」かなんかだったら、最後まで見られる印象です。
主人公が売れない小説家なんですが、特に推理が冴え渡るわけでもなく、色気もない。
たまたま亡くなった彼氏がフリーライターであるとか、出版社の人が出てくるとか、そういう繋がりのための設定という感じがします。
2011年に映像化されたものでは永作博美が主人公の女流推理作家を演じます。
これは面白そう。
ただ、この小説については東野圭吾史上1位の作品ではありません。
ちょっと非日常すぎたかな。
周辺人物が次々と殺されますし、そんな状況でも主人公は淡々としていますし。
だから「火曜サスペンス」だったら最後まで見られるという印象です。
東野圭吾は頭の中に浮かぶ映像を文字に起こしていくタイプと、自身がおっしゃっています。
この小説はまさにそのようにして書かれたような感じがしますね。
「昭和だから起きた怪事件」とありますが、トリックの話です。
確かにこれはスマホが普及した令和では成り立たない状況といえます。
気になる人はぜひ読んでみてください。
まとめ
いかがでしたか?
今回は東野圭吾の小説『11文字の殺人』の読了記録でした。
1987年の作品なので、もうちょっと露骨にエログロしていてもよかった印象です。
まあ殺人事件は起こるわけですが、登場人物がみんな落ち着いています。
バブル絶頂期でみんなイケイケの頃だから、あえてそういう作風にしたんですかね。
そう考えると、当時としては落ち着いた作風でこれもアリ、という評価になったかもしれませんね。
それでは、また。
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