犯人のいない殺人の夜/東野圭吾 大まかなあらすじ(東野作品は短編も面白い)
どうも、さっさです。
今回は東野圭吾の小説「犯人のいない殺人の夜」大まかなあらすじと見どころ。
人間心理とミステリーが描かれる7つの短編集です。
小さな故意の物語
高校の親友である行原達也が校舎の屋上から飛び降りて死んでしまいます。
目撃情報では、屋上には達也1人しかいなかったということです。
達也は勉強も運動もできるタイプで、恋人もいました。
新聞記事には自殺とも事故とも書かれていませんでした。
なぜ達也は死んだのか?
自殺ではないとしたら、どうやって殺されたのか?
闇の中の2人
中学校教諭の永井弘美に欠席連絡の電話があります。
「弟が殺されたから、今日は欠席する」という萩原信二という生徒からでした。
信二の弟は生後3ヶ月。
外から入ってきた何者かによって、首を絞められて死んでしまいました。
なぜ赤ん坊が殺されなければならなかったのか?
そもそもなぜ家の鍵が開いていたのか?
踊り子
高校受験を控える孝志は、毎週水曜日に塾に通っています。
最近は帰りが少し遅くなっているのを、母親の良子は気にしています。
孝志には楽しみがありました。
塾の帰りにS学園という高校の体育館で踊っている新体操部の女子を眺めていたのです。ほんの10分の楽しみでした。
応援したい、仲良くなりたい気持ちが出てきた孝志は、スポーツドリンクやメッセージを体育館の玄関に置いておきました。
すると、次の水曜日からその女子が体育館に姿を現さなくなったのです。
一体、何があったのか?
エンドレス・ナイト
厚子は大阪府警からの電話で目が覚めます。
夫の洋一がナイフで刺されて死んでいたのです。
厚子は一昨日、洋一から「大阪に来ないか」と言われて断っていました。
厚子は大阪が嫌いだったのです。
なぜ厚子は大阪のことが嫌いなのか?
犯人は誰で、動機は何なのか?
白い凶器
A食品会社の敷地内で、社員の安倍孝三の死体が発見されます。
6階にある部屋から落ちたのです。
安倍の体重は80〜85kg。突き落とすのは難しい。
操作がなかなか進まないうちに第2の事件が起きます。
同じ会社、部署の最年長である佐野が、車の運転中にカーブを曲がりきれずに分離帯に激突。
体内からは睡眠薬が検出されました。
なぜ安倍と佐野は死んでしまったのか?
誰が犯人で、犯行の動機は何なのか?
さよならコーチ
ある会社のアーチェリー部の望月直美の死体が部室で発見されます。
直美は睡眠薬を飲んで、体に繋がれた電気コードにタイマーで電気が走る仕組みになっていました。
コーチへの感謝と、もう疲れたというメッセージビデオが残されていました。
一体アーチェリー部に何があったのか?
犯人のいない殺人の夜
胸にナイフが刺さった死体。
周りには家の夫婦と2人の息子と、家庭教師。
家庭教師は死体を埋めることを提案します。
この話は<夜>のパートと、<今>のパートが交互に描かれています。
<夜>のパートでは、事件直後から死体を埋めるまで。
<今>のパートでは、屋敷での動揺や警察の捜査が描かれます。
一家+家庭教師の隠蔽工作はうまく行くのか?
まとめ
いかがでしたか?
これで東野作品は66読み終えました。
多くの作品を読むことで、殺人に至る動機、道のりは「金・愛情のもつれ・保身・復讐・偶然」であることが分かってきました。
「今回はどれかな?」と、いつも予想しながら読むのですが、まあ当たりません(笑)
当たらなくてもいいんですけどね。
その時を楽しむのが読書です。
この中で1つだけオススメして!と言われたら、「踊り子」です。
誰も悪くないのに、人が死ななければならない歯がゆさ。
誰も悪くないんです。
でも人が死んでしまうんです。