【読了記録】人魚の眠る家/東野圭吾
どうも、さっさです。
東野圭吾の小説『人魚の眠る家』を読みました。
ネタバレ無しで振り返ります。
この小説、実は再読。
ブログ開設前の2019年に読んでいます。
2023年12月になって、いい感じに忘れているので、再読に踏み切りました。
いやあ、ここしばらく他の作家の小説を読んできましたが、東野圭吾はやっぱり面白い。
あらすじと感想
「娘の小学校受験が終わったら離婚する」。そう約束していた播磨和昌と薫子に突然の悲報が届く。娘がプールで溺れた―。病院で彼等を待っていたのは、“おそらく脳死”という残酷な現実。一旦は受け入れた二人だったが、娘との別れの直前に翻意。医師も驚く方法で娘との生活を続けることを決意する。狂気とも言える薫子の愛に周囲は翻弄されていく。
「BOOK」データベースより
おそらく脳死。
プールで溺れた瑞穂(みずほ)は、心臓が動いているだけ。
瑞穂の父・和昌が経営する会社では、脳の信号でロボットを動かすことを研究、商品実用化を進めています。
その関連から、瑞穂に装置を取り付けて電気信号を送って腕を動かしてみたり、表情を作ってみたり。
自力では動けないし話せない。
でも、電気信号を送れば瑞穂は動くし、呼吸もするし、排便もする。背も伸びている。
果たして目の前にいるのは患者か、死体か。
今作はこんなある意味狂気ともいえる療養生活をどう受け取るかがポイント。
この小説が印象に残るのは多くの人が子を持つ親で、瑞穂の状況を自分の家庭に当てはめて考えるところが出てくることでしょう。
ただ、倫理的にとてもデリケートなところで、僕もどう書いたものか(汗)。
1つ言えるのは、僕の場合はあるがままを受け入れるということ。
大事な娘や息子の事故や病気。
辛いことです。その時は取り乱すかもしれません。
でも時がたてば、なるようになると思えるはず。
作中では、瑞穂の弟・生人(いくと)が苦しむ場面が印象的。
「お姉ちゃんは死んでいる」
そういうことにしないと学校でいじめられてしまうのです。
当事者と他人の温度差。
仕方なく生まれてしまう差。これが歯がゆい。
作中の人間模様を見ながら、家族の「脳死」について考えるのが、多くの人が通る道のりと思います。
答えなんかなくたっていいんです。人それぞれですから。
自分なりの答えが1つあれば、それでいいんです。
結末はいつもながらお見事。
プロローグがちゃんとつながります。しかも、あたたかい。
東野圭吾で殺人事件のない小説なんて、かなり久しぶり。
まとめ
いかがでしたか?
今回は東野圭吾の小説『人魚の眠る家』の読了記録でした。
この小説、道徳の教材にうってつけだと思うのですが、どうでしょうか。
小中学生には重すぎるかな。
でも一生のうちどこかのタイミングで考えたいものではあります。
きっと多くの人が答えをなかなか出せないし、1つに決められないし、人によって違います。
1つに決められなくていい。
そんなことが世の中にはいくつかあっていい。
それが大きな学びとなるはず。
それでは、また。
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