東野圭吾

【読了記録】素敵な日本人/東野圭吾(うん、素敵!)

さっさ

どうも、さっさです。
東野圭吾の小説『素敵な日本人』を読みました。
ネタバレ無しで振り返ります。

文庫本発行 2020年4月20日。
読了日 2022年5月2日。

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読んだきっかけ

東野作品を全部読む計画が進行中です。

これで100冊中94冊目。

残りわずかになりました。

東野圭吾でオススメは?ってたまに聞かれるんですけど、もう困りますね。全部面白いですから。

そういう時は「タイトルと表紙でピンときたものが正解ですよ」と答えています(汗)

あらすじ

一人娘の結婚を案じる父に、娘は雛人形を指差して大丈夫という。そこには亡き妻の秘密が…。(「今夜は一人で雛祭り」)独身女性のエリーが疑似子育て体験用赤ちゃんロボットを借りたところ…。(「レンタルベビー」)世にも珍しい青色の猫。多くの人間が繁殖を目論むが…。(「サファイアの奇跡」)日本人に馴染み深い四季折々の行事を題材にした4編と、異色のミステリ5編を収録!

「BOOK」データベースより

全部で9つの短編集。

以下、それぞれの序盤のあらすじと感想。

・正月の決意

老夫婦が正月に、近所の神社に初詣へ。すると、賽銭箱の前で町長が下着姿で死んでいました。

何だか締まりのない警察と、これまた締まりのない事件の経緯を知った夫婦。今年も頑張ろうと決意するのでした。こちらも元気がもらえます。

・十年目のバレンタインデー

作家となった峰岸は、元交際相手の津田知里子に10年ぶりに呼び出されます。フレンチレストランでの食事です。知里子は大学生の頃、同じサークルで亡くなった藤村絵美の話を始めるのでした。絵美は作家を目指していたのでした…

峰岸、ドンマイだな。僕も昔の交際相手に呼び出されたら気をつけよう。

・今夜は一人で雛祭り

妻の加奈子に先立たれ、独りで暮らしている三郎。娘の真穂の婚約相手、その両親と高級料亭で食事をした夜のこと。三郎は真穂の結婚を心配していました。加奈子が三郎の母とケンカばかりだったので、真穂も向こうのお義母さんとうまくやっていけるかどうか不安だったのです。でも、真穂は「心配しないで」と言います。

この話の着地、好きだなあ。

・君の瞳に乾杯

内村は競馬仲間と合コンに参加。そこで知り合ったモモカといい感じになります。お互いにアニメが大好きで、意気投合。でも、なかなか一線を越えられずにじれる内村。モモカはアニメの話ができるだけでいいという感じなのです。

いやあ、これは結末が予想できない。できるわけがない。読後にタイトルを見て、なるほど、となります。

・レンタルベビー

お金持ちであらゆることを経験したエリー。唯一やったことがなかった子育てを、赤ちゃんロボットで体験することにします。「パール」と名付けられた、マシュマロのような人工皮膚の赤ちゃん。ロボットですが、その様子は実際の赤ちゃんそのもの。エリーはパールの夜泣きやオムツ替えに奮闘します。

平均寿命120歳という近未来の話です。モノが充実した現代。これからはこうした体験型のビジネスが流行るかもしれませんね。面白かったです。

・壊れた時計

闇の周旋屋Aからの依頼をこなして、日銭を稼ぐ俺。やばいブツを運んだり、殺人があった部屋の掃除をしたり。今回の依頼は、ある部屋に行って、あるものを取ってくるというもの。報酬は家賃の滞納分が一気に払える大金でした。いつも通り、細かいことを気にしなければ、簡単な仕事のはずでした。

ブツを見つけて退散しようとしたところ、その部屋の主が帰ってきて、目の前に立っているのでした…

時計ね…。やっぱり警察の捜査はすごい。東野作品を読んでいると、つくづく悪いことはできないと思わされます。

・サファイアの奇跡

小学5年生の未玖。父親は事故で他界しており、母親はパートを2つ掛け持ちして家計を支えています。未玖は「お金持ちになれますように」と神社に通ってお参りをしています。ある日、神社で猫を見つけます。マシュマロを食べる不思議な猫。後日、その猫が付近でトラックにはねられてしまうのでした…

心温まる話でした。東野圭吾はこういう不思議系の話もいいですよね。『ナミヤ雑貨店の奇蹟』『時生』に通ずるものがあります。

・クリスマスミステリー

俳優の黒須は、人気女流脚本家の弥生と密会。弥生のおかげで仕事が増えた黒須。しかし、他に女ができた黒須は、弥生の毒殺を企みます。

やっぱり悪いことはできないなあ。毒殺なんて、ほぼ知り合いの犯行に決まっちゃうから、僕なら他の方法にするかな。

・水晶の数珠

アメリカの鉄板焼きレストランでバイトをする直樹。父・真一郎の反対を押し切り、俳優になるための修行をしていました。姉からの電話で、真一郎の誕生日だから帰ってこないか、と言われます。もう7年も会っていないのに何を今さら、と戸惑う直樹。姉によると、真一郎は末期の癌で、これが最後になるかもしれない、ということでした…

これ、泣きました。僕にも0歳の息子がいます。勝手に重ねてしまって、ボロ泣き。「世にも奇妙な物語」でやってくれないかなあ…。

まとめ

今回は東野圭吾『素敵な日本人』の読了記録でした。

これで時がたっても内容を思い出せるはずです。

自分の忘備録として書きましたが、参考になれば幸いです。

それでは、また。

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ABOUT ME
さっさ
さっさ
塾講師。読書家。
1982年生まれ。愛知県一宮市の塾講師。読書量は年間100冊以上。勉強のやり方、自己啓発や心理学、ビジネスや哲学関連は読み尽くし、現在は小説が中心。読了記録を書き残しています。参考になればうれしいです。
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