東野圭吾

【読了記録】怪しい人びと/東野圭吾(心が動かされる短編集)

さっさ

どうも、さっさです。
東野圭吾の小説『怪しい人びと』を新装版で読みました。

文庫本発行が1998年6月20日。

新装版発行が2020年3月20日。

読了日は2022年4月19日。

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読んだきっかけ

東野作品を全制覇しようと読んでいるところです。これで99冊中90冊読了です。

大まかなあらすじ忘備録と感想

友人に部屋を貸した翌朝、見知らぬ女がベッドで寝ていた。その上、彼女はとある理由で「俺」の部屋に居座り始め…。(「寝ていた女」)工場の休憩室で係長が殺された。しかし発見当時、入口の戸には鍵がかかっていて…。(「死んだら働けない」)登場人物全員が“怪しい”ヤツだらけ!エンタメの頂点を極めた著者が贈る、珠玉の短編集。斬新なトリック満載の全七編を収録。

「BOOK」データベースより

・寝ていた女

女とホテルに行くのは金がかかるので、自分のアパートを5000円で同僚たちに貸している俺。

ある朝、俺が貸した後に部屋に戻ると、知らない女がベッドで寝ていたのです。

しかもその女は、昨夜部屋を貸した男の女でもないと言います。

貸した男に連絡すると、昨夜は都合が悪くなって部屋を使わなかったらしい。

女は一体誰?なぜ部屋の鍵を持っている?

感想を一言

不思議な話ですが、憧れもありますね。部屋に戻ったら女が1人で寝ているというのが(笑)。自宅を貸し出してお金を取るというもの良い発想。日本に旅行に来た外国人を自宅に泊めるというのは、ビジネスとして既にあるんですよね。機会があったらやってみようかな。

・もう一度コールしてくれ

ある老人宅に忍び込んだ俺。

目的はその老人の命でもお金でもありません。

その老人は、俺が昔出た野球の試合で、審判をしていた男でした。

アウトかセーフか。

当時のジャッジの議論をわざわざ不法侵入をして再開。

その結末とは?

感想を一言

「俺」の気持ちは分かります。僕も学生時代、ハンドボールの試合中に不可解な判定に苦しめられたことがあります。覆せるなら覆したい。スポーツ少年の心を蘇らせてくれるお話です。でも、わざわざ当時の審判の家を突き止めてまで追及しに行こうとは思いませんけどね(笑)

死んだら働けない

コーラの自動販売機の前で人が倒れていました。

特にどうということはない話です。

・甘いはずなのに

私は妻の尚美と新婚旅行でハワイへ。

娘が最近死んだばかりで、幸福に浸れる気分にはなれませんでした。

宏子という娘。尚美が外出中にストーブが不完全燃焼で、一酸化中毒になってしまったのです。

母親の不注意による事故死。

私は飛行機で一緒だった老夫婦と話をするうちに、この事件の真相にたどり着きます。

感想を一言

マジかあ。これは衝撃。子供がいない人にとってはどうでもいいのでしょうが、親である人には全員に刺さる話ですよ。夫婦間の愛情の再確認にも最適。

・灯台にて イチオシ!

学生の俺は、知り合いとどちらが面白い旅行ができるか勝負をします。

俺の行き先は東北。

気がつけば観光地ばかりを巡っていて面白くはないと思った俺は、日本海に突き出た小さな岬の灯台へ。

そこで働いている男の勧めで、そこに泊まることにしたのです。

そこで、忘れられない夜が始まります。

感想を一言

この本の中で一番のお気に入り。
「俺」と同じ目に遭うとしたら、今までの人生の中で最も恐ろしい出来事になるでしょう。やっぱり、近づいてくる人には何か魂胆があるんですよね。

・結婚報告

智美は友人の典子からの郵便で、結婚したことを知ります。

ところが、中に入っていた夫婦の写真に写っているのは、典子ではなかったのです。

一体誰?

典子への電話はつながりません。旦那は「旅行に行くと言っていた」と空振り。

典子の実家へ足を運びますが、母親も知らないと言います。

やっと典子に会えた智美。

しかし、典子はそんな手紙は出していないと言うのでした…

・コスタリカの雨は冷たい イチオシ!

カナダに出張を命じられ、喜んで夫婦で移住した2人。カナダはいろんな動物が見られることで有名。2人は動物好きで、珍しいものを見つけては写真を撮っているのでした。

数年後、そんな2人に帰国命令が。

最後の思い出にと、さらに珍しい動物を求めてコスタリカへ。

そこで強盗に遭ってしまいます。

荷物を取られ、ガムテープで全身をぐるぐる巻きにされてしまいました。

何とかガムテープをほどいて動けるようになった2人。

ポケットにあった少ない残金を片手に、犯人を探すことにします。

感想を一言

これを読んでしまうと、海外旅行が怖くなってしまいますね(汗)海外旅行に行く時、治安は本当にしっかり確認しておいた方がいいです。僕はスペインで中国人の女に財布を取られそうになりました。人が多いところでは、カバンのチャックは出来るだけお腹の前に来るようにして持っているのがいいですよ。

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ABOUT ME
さっさ
さっさ
塾講師。読書家。
1982年生まれ。愛知県一宮市の塾講師。読書量は年間100冊以上。勉強のやり方、自己啓発や心理学、ビジネスや哲学関連は読み尽くし、現在は小説が中心。読了記録を書き残しています。参考になればうれしいです。
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