【読了記録】幻夜/東野圭吾(『白夜行』第2章開幕!美冬と雅也の長〜い物語)
どうも、さっさです。
東野圭吾の小説『幻夜』を読みました。ネタバレ無しで振り返ります。
文庫本発行日は2007年3月25日。
読了日は2022年4月28日。
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読んだきっかけ
東野作品を全部読む計画を進行中です。
東野作品約100冊を一気に揃えました。
そして、読んではブックオフで売ってを繰り返し、ついに残り10冊を切りました。
『幻夜』は分厚いので、読むのをずっと後回しにしてきました(汗)
『白夜行』の続きのようなものだったら、さぞかし面白いのだろうな、と思ってはいました。
ですが、『白夜行』もめちゃくちゃ分厚かったですからね。
読み出すまでには勇気がいりました。
あらすじ
おまえは俺を殺した。俺の魂を殺した――
「BOOK」データベースより
1995年、阪神淡路大震災。その混乱のまっただ中で、衝動的に殺人を犯してしまった男。それを目撃していた女。二人は手を組み、東京に出ていく。女は、野心を実現するためには手段を選ばない。男は、女を深く愛するがゆえに、彼女の指示のまま、悪事に手を染めていく。やがて成功を極めた女の、思いもかけない真の姿が浮かびあがってくる。彼女はいったい何者なのか――謎が謎を呼び、伏線に伏線が絡む。驚愕のラストシーンまで一気呵成の読みごたえ。ミステリーの醍醐味にあふれた傑作大長編。あの名作『白夜行』の興奮がよみがえるミリオンセラー。
779ページに及ぶ、長い話。普段読んでいる文庫本の2倍の長さです。
でも、読めば読むほど止まらなくなります。
ついに終盤に差し掛かった時、「結末はどうなるんだ?」「ついにここまできたけど、まだ終わってほしくないなあ」と、いろんな気持ちが湧いてくるのでした。
感想
殺人を隠蔽した雅也のハラハラ生活にこっちもハラハラ。
阪神淡路大震災のどさくさに紛れて、叔父の頭を石で殴り殺してしまった雅也。それで借金をうやむやにすることができたのです。警察には地震で家が崩れて即死したのだろう、とされ、雅也は完全犯罪を成し遂げたのです。
ところが、そのシーンを見ていた女・美冬がいました。
また、付近で映像を撮影していた人がいました。その映像では、叔父がもがいて瓦礫から脱出しようとしているように見えたのでした。
美冬にはいつバラされるか分かりません。映像をもとにいつ誰に殺人がバレるか分かりません。
こんなハラハラを抱えた雅也の生活。こちらも読む手が止まりません。
美冬のあざとさ。
『白夜行』の雪穂と同じく、美しくて賢くて要領がいい。雅也をはじめ、関わる男はみんな美冬に魅了されます。
先を見たビジネスの展開や、邪魔者の排除の仕方、そばに置いておきたい人を取り込む力。
美冬のあざとさにはずっと驚かされます。
Amazonで調べたら、ドラマでは深田恭子が美冬を演じていますね。うん、めっちゃピッタリ!!!(同じ東野作品『夜明けの街で』でも妖艶な女を演じていましたね。)
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刑事・加藤のしぶとさ。
いくつかの事件に美冬が関わっていることが分かりながらも、警視庁捜査一課では本格的な捜査は行われませんでした。
そんな中、美冬が怪しい、と1人独断で捜査を進める刑事・加藤。
美冬の隠蔽工作はほぼ完璧で、加藤以外の刑事は誰も怪しんでいません。でも加藤だけは、美冬を追いかけることにします。
非番の日も使っているのに、あまりにも空振りな捜査が続く加藤。思わず応援したくなります。
やがて、驚きの事実が明らかになります。
衝撃の結末。
「まさか、こうやって終わるとは…」
779ページと長い話でしたが、物語は突然終わりを迎えます。
いきなりぽんっと放り出されたような感覚になり、本を持ったまましばし呆然としてしまいました。
この読後感は他の本にはないものです。
話のベースは『白夜行』と同じ。ですので、雅也も亮司と似たような感じになるのではないか、と予想はしていました。
予想はしていても、正直驚きました。
この結末は、しばらく忘れることはないでしょう。