【読了記録】告解/薬丸岳(どうしたら許されるのか)
どうも、さっさです。
薬丸岳の小説『告解』を読みました。
ネタバレ無しで振り返ります。
青字をタップすると、Amazonの商品ページに行けます。
読んだきっかけ
Twitterでフォロワーさんの読了記録を見て、薬丸岳にハマりました。
以来、薬丸小説の全制覇を目指しています。
この小説はKindle版で買いました。
読書端末はKindle Oasisを使っています。
あらすじと感想
飲酒運転中、何かに乗り上げた衝撃を受けるも、恐怖のあまり走り去ってしまった大学生の籬翔太。翌日、一人の老女の命を奪ってしまったことを知る。自分の未来、家族の幸せ、恋人の笑顔―。失うものの大きさに、罪から目をそらし続ける翔太に下されたのは、懲役四年を超える実刑だった。一方、被害者の夫である法輪二三久は、“ある思い”を胸に翔太の出所を待ち続けていた。贖罪の在り方を問う、慟哭の傑作長編。
「BOOK」データベースより
今作のキーパーソンは籬翔太(まがき しょうた)と法輪二三久(のりわふみひさ)。読めん!
「今すぐ家に来てくれないと別れる」
といったメールを恋人の綾香から受信した翔太。
もう既に深夜でお酒を飲んでいる上に、外は大雨。翔太は仕方なく白いプリウスを運転して綾香の所に向かいます。その途中で、不運にも老女をはねてしまいます。
老女はインフルエンザに苦しむ旦那・法輪二三久のために、深夜にも関わらず氷を買いに行った所でした。
懲役4年越えの実刑を喰らった翔太。
出所してやっとのことで仕事を探し、人生をやり直そうとします。
法輪二三久は探偵を使って、出所後の翔太の行方を調べさせます。
翔太の居所が分かった二三久。
翔太と同じアパートに引っ越して、翔太との接触を試みるのでした…。
人を轢き殺してしまった人が、その後どんな人生を送るのか。
身内に人殺しがいるということで、翔太の家族がどんな目に遭ってしまうのか。
そして、被害者遺族の収まらない怒りの行く末とは。
こういったところがこの小説の見どころで、それはもう心の奥底をえぐられるような名作でした。
ただ。
ただですよ。
これはほぼ東野圭吾『手紙』のリプレイ(汗)。
「BLEACH」や「るろうに剣心」を見てるから、「鬼滅の刃」がそこまでグッと来なかったのと同じような。
「スラムダンク」を見てるから、「黒子のバスケ」がそこまでグッと来なかったのと同じような。
この小説は『手紙』を知らずに読みたかったですね。
まとめ
いかがでしたか?
今回は薬丸岳の小説『告解』の読了記録でした。
東野圭吾『手紙』が未読であれば、かなりの名作になりえます。
でも、東野圭吾の小説を読んでいる人で『手紙』が未読の人なんて、僕の知り合いにはいません。
だから、『手紙』を知らない状態で読みたかったですね。
知らない人はラッキーです。
きっとこれまでにない心のえぐられ方をすると思います。
さて、積読本がまだ何冊も残っているのですが、日本のミステリーがいったんお腹いっぱいになってしまいました。
これからは気分転換で、海外小説を読もうかな。
それでは、また。