薬丸岳

【読了記録】罪の境界/薬丸岳(約束は守った…伝えてほしい…)

さっさ

どうも、さっさです。
薬丸岳の小説『罪の境界』を読みました。
ネタバレ無しで振り返ります。

青字をタップすると、Amazonの商品ページに行けます。

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読んだきっかけ

他の人の読了ツイートがきっかけで、薬丸岳さんのことを知りました。

以来、東野圭吾と同じく全制覇を目指してむさぼり読んでいます。

小説はKindle派。

読書端末はKindle Oasisを使っています。

あらすじと感想

無差別通り魔事件の加害者と被害者。
決して交わるはずのなかった人生が交錯した時、慟哭の真実が明らかになる感動長編ミステリー。

「約束は守った……伝えてほしい……」
それが、無差別通り魔事件の被害者となった飯山晃弘の最期の言葉だった。
自らも重症を負った明香里だったが、身代わりとなって死んでしまった飯山の言葉を伝えるために、彼の人生を辿り始める。この言葉は誰に向けたものだったのか、約束とは何なのか。

Amazon商品ページより

彼氏の航平と待ち合わせていた明香里。スクランブル交差点を横断中に、刃物を振り回す通り魔・小野寺に刺されてしまいます。

明香里をかばおうとして犠牲になった飯山晃弘。

「約束は守った……伝えてほしい……」

こう言い残して亡くなってしまいます。

右頬をはじめ、全身17箇所を刺されながらも、なんとか一命を取り留めた明香里。

航平と距離を置き、ウイスキーばかり飲んでやけになることも。

この辺のくだりは、読んでいるこちらも苦しい。

どうして明香里が通り魔に狙われなければならなかったのか。疑問と怒りがおさまらない明香里に大共感。静岡の実家に戻るも、知り合いや家族すら普段のように接することができなくなって、結局明香里は再び実家を飛び出すことになってしまいます。

航平も、あの時待ち合わせをしていなかったら明香里をひどい目に遭わせることはなかったのではないか、と激しく後悔。出版社に勤めているのですが、担当作家のミステリー小説の人物の心境が共感できない(明香里と航平の境遇と比べたら軽い)ということを言ってしまって、担当を外されてしまいます。

そして、そんなすったもんだの後、明香里は飯山晃弘の最期の言葉が誰に向けられたものだったのか、また彼が一体どんな人だったのかを調べ始めます。

死亡時に身分を証明するものを何も持っていなかった上に、両親もすでに他界。ようやく飯山晃弘の叔父を探し出すところから、この冒険は始まります。

本のボリュームが多く、ここからが長い。早く先のことが知りたくなってしまうのですが、あわてず丁寧に読みたいところ。

一方、風俗の週刊誌バッキーの記者である溝口省吾。通り魔の小野寺が自分に似ているかもしれないと興味を抱き、勾留中の小野寺に接触を試みます。

マスコミ関係の面会は全て断っていた小野寺ですが、省吾とだけは面会をします。

この2人の幼少期の境遇にはなかなか辛いものがあり、よくもこんな2人がめぐり会ったものだと思います。

省吾は小野寺と自分の境遇を本にして出版できないかと思い、何度も小野寺のところに足を運びます。

物語の終盤では、小野寺の裁判、判決を迎えます。死刑か無期懲役か。

明香里にとっては納得のいく判決ではありませんでした。しかも、小野寺はなんとも思っていないどころか、刑務所に入れることを喜んでいる様子。

でもまあ、日本の司法制度の弱さが見られる展開は、僕にとってはいつもの流れと思っています。

いろんなミステリー小説を読んでいますが、日本の殺人犯の判決に納得した被害者関連の人を見た事がありませんから。

ただ、明香里と航平のやり取りで迎える結末。

薬丸岳の小説で、初めて泣きました。

いい本に出会えました。

まとめ

いかがでしたか?

今回は薬丸岳の小説『罪の境界』の読了記録でした。

読了ブログを書いていて、感想がなかなか出てこない小説もあるのですが、今回はブワーッと言葉がわいてきました。

それくらいいい小説だったということですね。

刑事小説を多く読んでいるので、このジャンルに少しマンネリしているところがあったのですが、やっぱりいい本はいい。

もし映画化されたら、通り魔の小野寺役にまだこれからの若手俳優を起用すると、その人は見事にバズると思います。

それでは、また。

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ABOUT ME
さっさ
さっさ
塾講師。読書家。
1982年生まれ。愛知県一宮市の塾講師。読書量は年間100冊以上。勉強のやり方、自己啓発や心理学、ビジネスや哲学関連は読み尽くし、現在は小説が中心。読了記録を書き残しています。参考になればうれしいです。
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