【読了記録】鮫島の貌 新宿鮫短編集/大沢在昌(冴羽獠と両津勘吉が登場)

どうも、さっさです。
大沢在昌の小説『鮫島の貌 新宿鮫短編集』を読みました。
ネタバレ無しで振り返ります。
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読んだきっかけ
Kindle Unlimitedで『新宿鮫』を見つけて読んでから、一気にファンになりました。
この本は『狼花 新宿鮫9』、『絆回廊 新宿鮫10』と一緒に、紙の本で買いました。
「お、珍しい〜短編集じゃん」
と、チラッと開くと、『エンジェルハート』の冴羽獠、『こち亀』の両津勘吉が出てくる模様。
「う〜、早く読みたい!」
でも、出版時期が『絆回廊 新宿鮫10』の後なので、そういう順番で読んだ方がいいと思い、しばらく本棚に置いてあったのでした。
また、9巻も10巻もなかなかの長編で、読むのに時間がかかりました。
そして、ようやく手に取ることができたという感じです。
読んで、確かに10巻のあとに読んだ方がいいと思いました。
あらすじと感想
新宿署に異動直後、上司となる桃井と鮫島との出会い。飛び降り自殺を図ろうとした少年と関わる晶。鮫島の宿敵・仙田、鑑識官の藪…。シリーズに登場する個性的な人物たちの意外なエピソードから、人気コミックの主人公である両津勘吉や冴羽獠(りょう)との共演まで。孤高の刑事・鮫島の知られざる一面が垣間見える短編が勢揃い。「新宿鮫」にしかない魅力が凝縮された全10作品。
「BOOK」データベースより
文庫本で281ページの中に10の短編集。
何のストレスもなく、サクサク読めました。
冴羽獠どころか、牧村香も出てきましたね(笑)。
両津勘吉のくだりも印象的。こち亀を読んでいた頃を思い出しつつ、そんな繋がりがあったのかと驚きました。
新宿署に異動したばかりの鮫島と桃井のやり取り。
10巻での仙田(間野)とのくだりの後日談。
他にも、鮫島ではない人物視点で描かれているものもあって印象的でした。
シリーズ本作はどれも極太長編小説なので、シリーズ未読者で早く内容を知りたいなら、いっそこの本から読むのもありかもしれませんね。
個人的には「再会」、「水仙」と「五十階で待つ」が好きですね。
「再会」は、お金が幸せにつながるとは限らない、という僕好みの話。
あと2つは、人がどのように犯罪に巻き込まれてしまうのか。犯罪を生業としている人たちがいかにずる賢いか、というのがよく分かります。
それにしても、何気ない行為に見えるものが犯罪であると見抜いている鮫島が、相変わらずすごい。
まとめ
いかがでしたか?
今回は大沢在昌の小説『鮫島の貌 新宿鮫短編集』の読了記録でした。
シリーズ本作とは違った角度から鮫島を見ることができました。
桃井や晶、藪も印象的でしたし、何より冴羽獠と両津勘吉が同じ小説の中にいるってのは、唯一ですし興奮ものですね。
次は『暗約領域 新宿鮫11』です。
ちょいと調べたら、文庫本で789ページの大ボリューム。
東野圭吾の長編小説『白夜行』の827ページに迫る長さです(汗)。
でも、新しい上司が出てきたり、過去作の人物との絡みがありそうだったりで、なんだかんだサクッと読んでしまいますね、きっと。
それでは、また。