【読了記録】無間人形 新宿鮫4/大沢在昌(アイスキャンディを追う)
どうも、さっさです。
大沢在昌の小説『無間人形 新宿鮫4』を読みました。
ネタバレ無しの忘備録です。
読んだ経緯
AmazonのKindle Unlimitedで『新宿鮫』を見つけてからハマりました。
3巻まではKindle Unlimitedで読めて、この4巻からは通常料金になっています。
元々犯罪小説、中でもハードボイルドが好きなので、いいものを見つけたと思っています。
小説は紙の本よりKindle派。この本もKindle Oasisで読みました。
あらすじと感想
手軽でお洒落。若者たちの間で流行っている薬「アイスキャンディ」の正体は覚せい剤だった。密売ルートを追う鮫島は、藤野組の角を炙り出す。さらに麻薬取締官の塔下から、地方財閥・香川家の関わりを知らされる。薬の独占を狙う角、香川昇・進兄弟の野望…。薬の利権を巡る争いは、鮫島の恋人・晶まで巻き込んだ。鮫島は晶を救えるか!?直木賞受賞の感動巨編!長編刑事小説。
「BOOK」データベースより
ページ数を意識せずに読んでいたら、Kindle端末の右下にある「%」の数字がまあ進まない(汗)。確かに長編でした。
本屋で「新宿鮫」シリーズが並んでいるところを見たことがないので、想像がつきませんでした。Amazonで見たら688ページとあります。これは長い。
鮫島が「アイスキャンディ」という覚醒剤の出所を追いかけるうちに、香川兄弟にたどり着きます。香川兄弟をマークしていた麻薬取締官との手柄、縄張り争い。晶のピンチ。
長編ながら構造はシンプルで読みやすかったです。
上司の桃井が、東京を飛び出そうとする鮫島に「他の部署との面倒なことは俺に任せて行ってこい」的なことを言うシーンが胸熱。こんな上司が職場にいたら心強い。40歳の僕はこんな上司でなければいけませんね。
Amazonレビューに「桃井が主人公でもいい」とありますが、確かにその通り。
鮫島がいつも言う、晶の「ロケットおっぱい」のフレーズは終盤に登場。
4巻まで読んでも晶のキャラが定まりません。言葉が乱暴で、感情がわかりにくい。鮫島のことは大好きという感じ。ですが、アニメ、ドラマ、映画を様々見ていていても想像しづらい女性です(汗)。
でも4巻まで読むと慣れてきて、すっかり魅力的な女性になりました。
あとがきで大沢さんが、これまでのハードボイルドのヒロインとは正反対にしてやろうということを述べています。
作中で覚醒剤をやる人が何人か出てきますが、こういう人たちを見るといつも気の毒に思います。
覚醒剤はお酒を飲めない人が快楽を求めてやるそうですね。飲めれば、それで気持ち良くなりますからお酒でいいんです。
たまにニュースで芸能人が捕まったのを見ますけど、大体お酒が飲めないから覚醒剤に快楽を求めた、というのが定番です。みじめに謝罪するシーンをテレビでわざわざ流して、「覚醒剤はアカン」ということを印象付けていますね。
まとめ
いかがでしたか?
今回は大沢在昌の小説『無間人形 新宿鮫4』の読了記録でした。
このシリーズは12巻まであります。まだまだ楽しめますね。
それでは、また。