【読了記録】炎蛹 新宿鮫5/大沢在昌(鮫島vs放火、害虫)
どうも、さっさです。
大沢在昌の小説『炎蛹 新宿鮫5』を読みました。
ネタバレ無しの忘備録です。
読んだきっかけ
Kindle Unlimitedで『新宿鮫』を読んでからハマりました。
3巻まではKindle Unlimitedで読めます。
Kindle端末はKindle Oasisを使っています。
あらすじと感想
外国人娼婦(しょうふ)殺害の現場に、植物防疫官の甲屋(かぶとや)が割り込んできた。日本の稲作を壊滅に追い込む害虫「火の蛹(フラメウス・プーパ)」が、殺された女性によって南米から持ち込まれたというのだ。鮫島(さめじま)は甲屋とともに、娼婦殺害に関わるイラン人の行方を追う。その男は、鮫島が内偵を進めていた窃盗グループの一員でもあったのだ。放火、拉致監禁……。さらに燃え広がる事件に、鮫島が立ち向かう!
Amazon商品ページより
今回は害虫の登場が新要素。蛹(さなぎ)から羽化したら数年で、日本の稲作が壊滅してしまいます。まるで映画「アウトブレイク」のような展開が頭をよぎります。
検疫官の甲屋。
小太りで声が高い、ドラマや映画によく出てくるユニークなキャラだと想像がつきます。鮫島と共に行動して、放火犯と害虫を追いかけます。
さらに殺人の疑いがかかるイラン人の行方。
今回は追いかけるものが多くて、さすがの鮫島も何から手をつけていいのか、と迷う場面が印象的。
鮫島の恋人の晶も登場。今作では「ロケットおっぱい」の表記はありませんでした。捜査に忙しく、イチャイチャしている暇がないという感じです。
甲屋を鮫島の自宅に招いて、晶と3人で酒を飲む場面で束の間のほっこり。晶は甲屋を気に入った様子です。
途中で消防の吾妻と手を組んで捜査を進めます。
消防でいう「放火」と、警察でいう「放火犯罪」は件数も中身も全然違うということ。「放火」はとにかく火災があればカウント。「放火犯罪」は犠牲となる被害者がいて初めてカウント。
このカウントの仕方の違いで、放火は放火犯罪に比べて5倍の件数になるそうです。
被害者が出なければ動かない警察のことを、吾妻はよく思っていません。まあ、消防と警察。組織の違いですね。
害虫の話をもう少し広げて欲しかった感はあります。パンデミックものも好きなので。でもそこを広げてしまうと、500ページでは済まなくなるでしょうから、仕方ありません。
甲屋は主人公でもいいレベル。役職が特殊だし、キャラが良い。ドラマ「相棒」の米沢みたいにスピンオフ作品があってもいいですね。
まとめ
いかがでしたか?
今回は大沢在昌の小説『炎蛹 新宿鮫5』の読了記録でした。
全部で12巻あるので、まだまだ楽しめますね。
もう鮫島も晶も何回も危険な目にあっていますし、麻薬にやくざに外国人犯罪者もよく出てきています。これ以上ないくらい色々ありました。
次はどんな展開になるのか、楽しみです。
それでは、また。