【読了記録】黒石 新宿鮫12/大沢在昌(鮫島vs黒石)
どうも、さっさです。
大沢在昌の小説『黒石 新宿鮫12』を読みました。
ネタバレ無しで振り返ります。
青字をタップすると、Amazonの商品ページに行けます。
読んだきっかけ
AmazonのKindle Unlimitedで『新宿鮫』を発見してからハマりました。(時期によって対象書籍ではないこともあります。)
暴力に麻薬、ヤクザに外国人犯罪者と、非日常にいざなってくれる感覚は、1度読んで病みつきになりました。
今回はKindle版で購入しました。読書端末はKindle Oasisを使っています。
Kindle版は紙の本より安いことが多いし、読んでいて重くないし、ベッドで置いて読めるのが魅力的。
あらすじと感想
地下ネットワーク「金石」の幹部が謎の殺人者“黒石”に殺されると怯え、新宿署生活安全課の刑事・鮫島は、公安の矢崎と幹部に会った。その数日後に別の幹部と思しき、頭を潰された遺体が発見された。過去10年間の類似した未解決殺人事件を検討した鮫島らは、知られざる大量殺人の可能性に戦慄した――。どこまでも不気味な異形の殺人者“黒石”と戦う鮫島。“新宿鮫”シリーズ最高の緊迫感で迫る最新第12作!
Amazonの商品ページより
「金石」は「ジンシ」、「黒石」は「ヘイシ」と読みます。
金石は組織で、黒石は殺人者。他にも中国人の名前が色々出てきて、最初は把握に時間がかかる印象。
前作『暗躍領域 新宿鮫11』から、鮫島の新しい上司となった阿坂景子。今回はルールからはみ出す鮫島を擁護するところがあります。管轄が違う所との調整もしてくれて、もうすっかりいい上司です。
前作に続き、公安の矢崎と捜査を進める鮫島。
矢崎の身の安全を考える鮫島は、矢崎を遠ざけようとしますが、矢崎はもっと信頼してほしい様子。
この辺のくだりで、以前元カノの晶に言われた言葉や、亡くなった桃井との関わりを振り返る鮫島が印象的。
殺人者の黒石。
銃や刃物ではなく、石で人の頭を一撃で割る、という方法を一貫してとっています。
石で人の頭を割ることに快感を覚えるという、知り合いに絶対いないタイプ。恐ろしい。
じわじわと捜査を進めて、終盤でついに黒石を追い詰める鮫島。
ここまででかなりのページ数、読書時間になっていますから、「ついにきたか」とワクワクでした。
ところで、新宿って危ない所なんですかね?
ヤクザがいて、外国人犯罪者がいて、シャブが流通してて。そして鮫島みたいな刑事が日夜パトロールしているという…。
「新宿鮫」シリーズを読んで、新宿には危ないイメージがついてしまいました(汗)。
まあ、新宿に行くことはよっぽどありませんが、今後もし行くことになったら、きっと「新宿鮫」補正で、ダークな感じに見えてしまいますね。
まとめ
いかがでしたか?
今回は大沢在昌の小説『黒石 新宿鮫12』の読了記録でした。
ここまで長かったような、あっという間だったような、不思議な感覚です。
読み始めた頃は「早く読んでしまいたい!」と思っていましたが、読み終えてるとさみしいものですね。新刊が出るまで待たなければいけないのがじれったい。
もう12巻までくると、小説自体が面白いかどうかということは忘れます。NHKの朝ドラを欠かさず見る人のように、習慣になっているという感じ。
シリーズの中でお気に入りは?
と聞かれたら、『炎蛹 新宿鮫5』ですね。
害虫を追う鮫島と植物防疫官・甲屋(かぶとや)。
いつものように殺人事件を追いながら、映画「アウトブレイク」のようなヒヤヒヤも味わえます。これは他の小説と比べても唯一のストーリーで、魅力的でした。
それでは、また。