【読了記録】風化水脈 新宿鮫8/大沢在昌(鮫島と真壁)
どうも、さっさです。
大沢在昌の小説『風化水脈 新宿鮫8』を読みました。
ネタバレ無しの忘備録です。
青字をタップすると、Amazonの商品ページに行けます。
読んだきっかけ
AmazonのKindle Unlimitedで『新宿鮫1』を見つけてからハマりました。
3巻まではKindle Unlimitedで読めて、4巻以降は自分で買うシステムでした。(2023年2月3日に見たら、1巻から自分で買うシステムになっていました。)
4〜8巻の5冊セットで買うとポイントが多く付くから、とポチった最終巻ですね。
やっとここまで来ました。
この小説はKindle版で購入して、端末はKindle Oasisで読みました。
あらすじと感想
新宿署の刑事・鮫島は新宿で真壁と出会った。かつて殺人傷害事件で鮫島に自首した藤野組組員。出所したての真壁は待っていた女・雪絵と暮していた。だが真壁が命がけで殺そうとした男・王は、藤野組と組む中国人組織のボスとなっていた。やくざの生き方にこだわる爆発寸前の真壁と、幸せを希う雪絵。一方、高級車窃盗団を追う鮫島は、張り込み先で老人・大江と知り合う。街の片隅で孤独に生きる大江に秘密の匂いを嗅ぐ鮫島。捜査を続ける鮫島は、事件と藤野組の関わりを掴む。さらに潜入した古家で意外な発見を―。すべての糸はやがて一点で凝集する。過去に縛られた様々な思いが、街を流れる時の中で交錯する。心打つ、感動の第八作。
「BOOK」データベースより
確かに「心打つ、感動の第八作」でした。
鮫島と恋人・晶との関係は相変わらずギクシャク。今作ではいつものバー「ママフォース」で会いますが、お互いを求めるような感じにはなりません。でも晶はまだ鮫島から離れない様子。半歩全身という印象。
鮫島が高級車窃盗団を追いかけている途中で意外な発見をしてしまってから、大忙し。
鮫島が張り込み先で出会った老人・大江。彼の秘密の匂いの正体が分かるまでにかなりのページ数と時間がかかります。
619ページの長編小説ですもんね。Kindle版で読んでるから分かりづらいですが、文庫本だとかなりの分厚さと思います。
でも物語がつながり始めてからは、「どうなるんだろう?」となかなか目が離せない状況が、最後まで続いて、あっという間に読んでしまいました。
鮫島が一目置くヤクザ・真壁。
今回は真壁のシーンが多く、恋人の雪絵や雪絵の母とのすったもんだが見られます。ヤクザの恋愛はなかなか大変そう。
読み終えて再び表紙を眺めると感慨深い。各巻のタイトルがいつも個性的だと思っていますが、今回の「風化水脈」はなるほど言い得て妙だな、と。
ストーリー展開が新宿の水脈と繋がるところは、何とも不思議な気持ちになります。
まとめ
いかがでしたか?
今回は大沢在昌の小説『風化水脈 新宿鮫8』の読了記録でした。
鮫島と真壁のくだりはこれでひと段落。
次巻ではいまだに捕まらないでいる仙田との対決が待っているようです。楽しみ。
それでは、また。