大沢在昌

【読了記録】暗約領域 新宿鮫11/大沢在昌(新上司、新部下、謎の銃殺死体)

さっさ

どうも、さっさです。
大沢在昌の小説『暗約領域 新宿鮫11』を読みました。
ネタバレ無しで振り返ります。

青字をタップすると、Amazonの商品ページに行けます。

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読んだきっかけ

AmazonのKindle Unlimitedで『新宿鮫』を見つけてからハマりました。

重厚な長編刑事小説。

麻薬、暴力、ヤクザ、公安、外国人犯罪者が大暴れ。

感覚としては、ドラマ「相棒」でたまにやる、上記関連のものが、「新宿鮫」では毎回あるようなもの。

今作は789ページと超ボリューミー。でも、あっという間でした。

シリーズを読み終えた当時は、3巻『屍蘭』までKindle Unlimitedで読めました。でも、後で見たら3冊とも対象書籍から外れていました。時期によるものと思います。

以降、順番に読んできて、やっと11巻まできました。

読み始めた時は「早く読んでしまいたい!」と思っていました。でも、いざ11巻を読み終えて、あと1冊となるとさみしいものですね。

今作はKindle版で購入しました。

読書端末はKindle Oasisを使っています。

読書端末はいいですよ。スマホみたいに通知も不要なコンテンツもないので、読書に集中できます。しかも、目にやさしい。

あらすじと感想

信頼する上司・桃井が死に、恋人・晶と別れた新宿署生活安全課の刑事・鮫島は、孤独の中、捜査に没入していた。北新宿のヤミ民泊で男の銃殺死体を発見した鮫島に新上司・阿坂景子は、単独捜査をやめ、新人刑事・矢崎と組むことを命じる。一方、国際的犯罪者・陸永昌は、友人の死を知って来日する。友人とは、ヤミ民泊で殺された男だった―。

「BOOK」データベースより

今作のポイントは何と言っても、新上司の阿坂景子と、部下の矢崎。

阿坂は基本を大事にしていて、ルールを曲げない方針。

単独かつ正規の手順を踏んでいない捜査をする鮫島と、はじめはバチバチ。亡くなった桃井にいかに守られていたかを実感する鮫島でした。

でも、阿坂は鮫島のことを少しずつ理解していきます。

鮫島と矢崎の、上司と部下としての会話は新鮮。

一匹狼のイメージが強い鮫島ですが、新人をしっかり育てようという想いが伝わってくるやりとりが印象的です。

自分と関わったせいで、将来の出世に響いてはいけないというスタンスもあります。

作中の序盤で北新宿のヤミ民泊で銃殺死体を発見した鮫島。

現場には荒らされた痕跡も、盗まれたものもありませんでした。

一体なぜ、誰が殺したのか?

捜査を進めるうちに、国際的犯罪者・陸永昌(ルー・ヨンチャン)や、過去作に登場し、今は公安の下部組織にいる香田とも接触します。

鮫島と香田。2人のやりとりが面白い。

鮫島は殺人事件を解決したいだけ。一方、香田が優先するのは「国益」。この2人が同じ事件を追うことになるのです。

あとは何を書いてもネタバレになってしまうので、読んでのお楽しみということで。

まとめ

いかがでしたか?

今回は大沢在昌の小説『暗約領域 新宿鮫11』の読了記録でした。

鮫島の初登場からもう30年以上ですか。

作中ではあまり歳をとっていませんが、今作ではかつてのような荒々しさは無くなっているような気がします。ヤクザ相手でもビビらずに手がかりを手に入れようとするのは相変わらずですけどね。

まあ、桃井の死と恋人の晶との別れがあったので、仕方ないかもしれません。

いよいよ次作『黒石 新宿鮫12』が2023年3月時点の最新刊です。

ついにここまできました。

また時間を見つけて読みたいと思います。

それでは、また。

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ABOUT ME
さっさ
さっさ
塾講師。読書家。
1982年生まれ。愛知県一宮市の塾講師。読書量は年間100冊以上。勉強のやり方、自己啓発や心理学、ビジネスや哲学関連は読み尽くし、現在は小説が中心。読了記録を書き残しています。参考になればうれしいです。
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