【読了記録】屍蘭 新宿鮫3/大沢在昌(鮫島vs女たち)
どうも、さっさです。
大沢在昌の小説『屍蘭 新宿鮫3』を読みました。
ネタバレ無しの忘備録です。
読んだ経緯
Kindle Unlimitedで第1巻『新宿鮫』を見つけてどハマり。
3巻まではKindle Unlimited内で読めるので、とりあえずそこまでは突っ走ろうと思って、この『屍蘭 新宿鮫3』まで読みました。
結果、面白くて4巻以降は買いました。
ハードボイルドは今の僕にとって、一番面白いジャンル。
暴力とエロが非日常へ連れて行ってくれる。そんな感じ。
普通に誰かが死んで解決するだけのミステリーをある程度読むと、ハードボイルドに行きたくなるものかもしれませんね。
まあ、人生はハマって飽きての繰り返しでいいと思います。
昔、スーパーファミコンの「マリオカート」なんて手の指紋がなくなる勢いでやり込みましたけど、今はもう同じテンションではできませんからね。
新宿鮫シリーズは全部読むぞ。
あらすじ
エステサロンを経営する美貌の女社長・藤崎綾香。彼女は成功を手にするため、あらゆる手段を取ってきた。殺人、闇ビジネス…。看護婦のふみ枝は、綾香に代わり汚れ役を演じてきた。新宿鮫を恐れた女たちは、鮫島の動きを封じるため罠を仕掛ける。鮫島に汚職、そして殺人の容疑が!美しさに隠された犯罪者の「心の闇」が浮かび上がる。シリーズ最大のサスペンス!長編刑事小説。
「BOOK」データベースより
山梨県にある病院に見舞いに行く綾香。そこにはあかねという女性が植物状態で入院しています。
ふみ枝はあかね関連のことがあってからの長い知り合い。綾香のためにホイホイ人を殺します。
鮫島の捜査を邪魔に思った綾香は、警察とのツテを使って、鮫島を退職に追い込もうとします。
鮫島の恋人・晶が今作でも登場。鮫島いわく、ロケットおっぱいの持ち主。
評価
☆☆★★★(星2)
鮫島が綾香の陰謀によって退職の危機に追い込まれるくだりは印象的でした。自分の身は自分で守らなければいけません。自分も組織(会社)に頼り切ってはいけないと再認識しました。
ただ、綾香とふみ枝の生活模様が日常から離れ過ぎていて、あくまで小説の話だな、という感じがしてしまいました。
綾香は金持ち過ぎですし、あかねへの復讐の仕方もいまいちピンときませんでした。女性なら共感できるところがあるのでしょうかね。
ふみ枝は40代の看護師。描写的に普通のおばちゃんなんですが、人をホイホイ殺します。綾香からの報酬も、ふみ枝はあまり望んでいません。
東野圭吾の小説『白夜行』、『幻夜』では、愛する女性のために罪を重ねる男の様子が見事に描かれていました。好きな女性にただ愛されたい、認められたいという感じは共感できるものがありました。
でもふみ枝の場合は、お金のためでもなく綾香との「絆」だけでそんな簡単に殺人ができるものか、と違和感がありましたね。
あと、鮫島の恋人・晶の口調になかなか慣れません。ロックバンドのボーカルということですが、こんな乱暴なしゃべり方をする女性っているのでしょうか。鮫島が「ロケットおっぱい」って言ったり、晶が露出度の高い服装だったりするために、まだ女性の感じがしている印象です。
3作目でもまだ晶のキャラが定まらないのがつらい(汗)。でもイチャイチャするシーンは密かな楽しみ。次作以降もしっかり読みます。
まとめ
いかがでしたか?
今回は大沢在昌の小説『屍蘭 新宿鮫3』の読了記録でした。
そろそろ鮫島が置かれている状況が把握できました。
今後は例えば、ドラマ「相棒」みたいに、事件の話が進みつつ、たまに杉下右京自身のことや他のキャラクターのことが深掘りされるような展開。
「新宿鮫」もそんな風に予想するのですが、どうでしょうかね。
それでは、また。
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