勉強法 得意教科の男女差を知る。<女子編>
女子は国語・英語が得意な人が多いです。
女子はコツコツ練習できることが特徴です。
字が丁寧で、ノートは見やすい人が多いです。字が丁寧だということは、そのまま漢字や英単語の上達のしやすさにつながります。そして高校入試に向けて、国語の文章読解や英語の長文読解に辛抱強く取り組むことができます。
一方で、「気が付く」ということに弱い傾向があります。
計算では、小数や分数、方程式や平方根、展開や因数分解で、どの公式(ルール)を使えばいいか、ということ。平面図形では、書かれていない線に気づくこと。こういったことに苦労します。
また「空間認識能力」が男よりも低いといわれています。
ですから、数学の空間図形、理科の天体でつまずく人がいます。もうこれは仕方がありません。
自宅から小中学校までの通学路って、大人になってもまだリアルに浮かぶ人は多いですよね。キレイな花が咲いていたり、よく吠える犬がいたり、ランドセル持ちジャンケンをしたりというものは時が経っても思い出しやすいです。
でもそれは、脳に定着するには十分すぎるくらい、毎日毎日繰り返し行っていたからです。
通常であれば、例えば「そこを右に曲がって…」と言われても、女子は頭の中で曲がることができない人が多いです。地図について、男が女にがいくら説明しても伝わらないことがありますが、これは空間認識能力の男女差によるものです。
テスト範囲になって、どうしても勉強しなければいけない時は、「日にちをまたいだ繰り返し」をひたすらすることですね。ただでさえ定着しにくいので、いやでも覚えてしまう通学路みたいなことで、他のこと以上に繰り返しが必要です。
でもまれに、女子でも数学が得意な人もいます。そういう人は、だいたい男子みたいに物事を割り切って考えることができます。脳の使い方が男の子っぽい、という感じです。
まとめ
以上のことから、塾講師から見た男子っぽさ、女子っぽさがあります。たまに特徴が逆転した人がいるところも面白いですね。
ですから、一言で勉強法といっても、まず自分の特徴を知るところからスタートするといいと思います。
コツコツできるタイプであれば、
・より効率の良いやり方を探す。ノートに思考停止したまま何回も書く勉強はもうやめましょう。ポイントは「日にちをまたいだ繰り返し」です。
・50分勉強したら、10分休憩するリズムで長時間続ける。人間なら作業を始めてから60分〜90分で誰もが休憩を必要とします。社会人でも、休憩1時間であとはずっと働くなんて、無理です。
コツコツできないタイプであれば、
・時短のために書くことより見たり言ったりすることを優先する。最低限の提出物は答えを見てもいいので、早く埋めてしまいましょう。
・行動にかかる時間は多くなるものだと知る。人間は、予想した時間よりも行動にかかった時間の方が多くなります。30分くらいで終わるだろうと思っていたことには、1時間かかるものです。
・短時間でもいいので同じことを毎日繰り返す。
・勉強の価値を高める動画とか見て、意識改革をする。動画やゲームには熱中していると思うので、エネルギーは問題ありません。あとはきっかけだけです。
・やらない言い訳を捨てる。やった方がいいい決まっています。大人は「学生の時にもっと勉強しとけばもっと人生違ったのに」とみんな後悔しています。学生で勉強の価値を低くしている人は、大反省です。
(「なぜ勉強するのか」というのは重要なテーマなので、また別の機会に書きます。)