勉強法「やってはいけないこと」5選
塾講師をやっていて、成績が伸びない人の特徴が分かってきました。
今回は「成績が伸びない人の特徴」を伝えます。
定期テストの2週間前から本気になったのはいいのですが、やり方がよくないので、点数が取れない。または結局問題集を満足にやりきれず、本番を迎えるケースもあります。
実際に現場で見ていて「やり方がもったいない」という塾生はいます。
しかもだいたい先輩と同じ道をたどってしまうんですね。
今回伝える内容は信頼できるものです。
今回の内容は、僕自身の指導経験のみならず、関連書籍や動画。教育業界の方が書いているブログに一通り目を通した上でお伝えしているものです。
見ていて思うのは「やっぱりみなさん、同じことを思うんですね」ということです。
効率の良い勉強法を求めて、いろんなサイトをポチポチしている人は、多くても3つまでにしましょう。だいたい同じことが書いてありますから。できたらこの記事で終わりにしてください笑
そして、すぐにできるものから行動していきましょう。
1 教科書や参考書を読むだけ。
読むだけで、勉強した気になっている人がいます。また、どうしても勉強した気になってしまうというところもあるので、ついつい読むだけで満足してしまいがちです。
読んだ後に、アウトプット(言えるか・書けるか)をしてみましょう。
- ・どの辺に何が書いてあったのか。
- ・その見開き2ページ分のポイント、テストに出そうなことは何なのか。
- ・余裕がある人は、すみの方に載っているメインではないことも思い出せるようにする。
こういったトライをすれば、教科書を読むことにも意味が出てきます。
2 ○と✖️の仕分けをしているだけ。
問題集の提出はどの中学校でもあります。塾でも見ているのですが、開けば一応○と✖️に分かれていて、✖️がついたところは、赤ペンで正しい答えが書いてあります。
でも「赤ペンで書いただけ」という人は、成績が伸びません。
当たり前のことなのですが、これをやってしまっている人は少なくありません。
確かに✖️の問題の解説を読んだり、調べたり、やり直しをしたりするのは手間がかかるし、時間もかかります。
でも、「✖️→○にするためには手間と時間が必要!」ということが早く分かるといいですね。
- ・自転車の補助輪無しへのトライ。
- ・鉄棒の逆上がり。
- ・ピアノやギターの練習。
できないことをできるようにするためには、手間と時間がかかりますよね。
ただ、勉強には「イヤイヤやっている」という前提の人が多いので、ここはクリアしないといけません。みんなイヤイヤやっているということは、その中でもたくさんやれば周りと差が付く、くらい前向きに考え直して、行動してみるのはどうですかね。
3 今のテスト範囲より以前のものが出てきたときに、復習しない。
例えば数学で方程式の文章題が苦手な人がいます。
でも本当に復習が必要な内容は、以前のもののことが多いです。
- ・小数や分数の計算が身についていない。
- ・文字式の作り方が身についていない。
- ・文字を含んだ計算の仕方が身についていない。
- ・きはじ(みはじ)といった速さの公式を覚えていない。
方程式の文章題が苦手な人は、こういうケースが多いです。
ですので、小学校5年生に戻って分数をやり直すとか、中1 の1学期に戻って文字式をやり直す、といったことが必要です。
英語でも単語や文法を忘れていたり、歴史でも前の時代とのつながりを忘れたまま、今の範囲だけやったりするのももったいないですね。面倒でも戻って復習したほうが、結果的に成績は伸びます。
4 テスト直前にノート作りをしている。
テスト直前になると、問題集は一通り埋まっていて、やることがないからといって、ノートに教科書の内容を写し出す人がいます。
社会で、教科書本文を丸写ししたり、理科で顕微鏡のイラストをノートに書いて、それぞれの部位の名前を買い込んでいくケースがあります。
「教科書をノートに写すこと」自体にはいまだに賛否両論あります。学校の先生の間でも意見が別れているので、僕は意味がありそうな人にはやるように伝えています。ただ写しているだけという人は、やめるように指導します。
まあ、何でも意味があるように行動すれば正解だと思っています。
ですので、統計的には教科書の丸写しで結果が出ている人がいないし、成績上位者でそれをやっている人を僕は見たことがないので、統計的にやらないほうが得ですよ、ということですね。
5 勉強時間、勉強回数を最初から最小限で済まそうとしてしまう。
勉強時間、勉強回数がそもそも少ない人がいます。
しかもそういう人に限って「どうやって覚えればいいんですか?」と、すぐにできる攻略法があるかのように質問します。
勉強はトライ&エラーのくり返しだということを早く認識しましょう。大人でも新しい物事を覚えるのには、思っているよりも多くの時間と回数を必要とします。でも、ある程度要領が分かると、スピードが早くなります。たいていの人はここにたどり着く前にやめてしまうので、もったいないんですよね。
勉強に限らずコツをつかむには、時間と回数が必要です。
そこまでの道のりは長くて面倒なものである、と知った上でできるといいですね。
まとめ
今はスマホで何でも調べられて、「どうすればいいのか」という悩みはどんなジャンルでもほぼ解決されています。あとは「ずっと」「たくさん」やるだけです。
合わないやり方をやめて、合うやり方を続けるだけです。
スポーツや楽器を極めた人の動画を見たら、「おー」と思うだけではもったいないです。ありえないくらい「ずっと」「たくさん」やってきた成果だとちゃんと思いましょう。自分に取り入れられることは何かないか、と考えてみましょう。
人気のYouTuberでも、ありえないくらい長く、たくさんの動画をアップしています。だから人気になったんです。