「ノートまとめ」って実際効果あるの?(あんまり無いです。)
どうも、さっさです。
今回は勉強していたら、誰もが1度は悩む「ノートまとめ」の効果について。
顕微鏡のイラストや元素記号・化学反応式、地図や歴史の流れ、教科書の英文の書き写しにオリジナル英単語作り…ノートにこんな創作活動をしたことはありませんか?
結論:効果はあんまり無いです。
僕はオススメしません。
なぜオススメしないのか?
結論:時間と手間がかかる割に、効果があるとは言えないから。
初めての期末テストを終えた中1生たちに「テストのどれくらい前から本気で勉強したのか」を聞いたら、ほとんどが「1週間前」と答えました。
たった1週間で副教科も含めた9教科を勉強しようと思ったら、かなり効率の良い勉強が求められます。
となると、いちいち顕微鏡のイラストや地図をノートに書いている時間がもったいないのです。
そしてかなりの時間を使って「ノートまとめ」をしてから気付きます。
「これって、もうプリントとか問題集に書いてあるじゃん…」
そうなんです。
顕微鏡の部位も、地図の地名や地形も、学校でもらえるプリントや問題集が、覚えるための土台を既に作ってくれているのです。
歴史の流れも、英単語も漢字も同じです。
だったら、最初から問題集の空欄を自力で書けるようにする勉強をした方が、効率が良いということになるんですね。
なぜかやってしまう「ノートまとめ」
理科だったら、顕微鏡のイラストを書いたり、元素記号や化学反応式の一覧を作成したりします。
社会だったら、地図を書いて地名や地形を覚えたり、歴史の流れを教科書からほぼ書き写して覚えようとしますよね。「縄文土器」や「土偶」のイラストを熱心に書く人もいます。
英語だったら、教科書の本文をやたら書き写したり、左に英単語、右に日本語を書いて自分なりの英単語帳作りをしようとしてみたり…
勉強していると、なぜかこうした創作活動をしてしまうことがあります。
効果があればいいのですが、ほとんどの人がテストで空振りに終わります。
そして「勉強って大変…」と更に辛くなってしまうのです。
なぜやってしまうのか?
結論:勉強でゴチャゴチャになった頭の中を整理したいと思うから。
インプットがある程度のところまでいくと、吐き出したいというか「これってこういうことだよね」というのを、自分なりにまとめたくなります。
他にも、勉強の途中で「部屋の掃除」を始めてみたり、本やCD、ゲームソフトの順番を入れ替えたり、部屋の家具の配置替えをしたりした経験はありませんか?
これらも同じ心理状態から起こることです。
指導経験から、点数が取れない人に限って、丁寧にノートまとめをする傾向がありますね。
時間ばかり取られて、肝心の覚えることができていません。
まとめ:ではどうすれば効率の良い勉強ができるのか?
結論:問題集やプリントの空欄を「自力で言えるか、書けるか」に集中して勉強する。
これが点数に直結する勉強法です。
傾向として、
点数が低い人ほど…
・問題集の×は×のまま放っておく。
・×をつけるのが恥ずかしいから、答えを写して○にしてしまい、「分からないことが分からない状態」になってしまう。
・問題集よりも教科書と向き合う時間が多い。
・勉強時間が少ない。
・「どうせできない」と最初からあきらめている。
・勉強には価値がないと思っている。
点数が高い人ほど…
・問題集の×を○にできるようにしっかり向き合う。
・×をつけることを恥ずかしがらない。
・教科書よりも問題集と向き合う時間が多い。
・勉強時間が多い。
・「やればいつかできるようになる」と信じている。
・勉強することで、人生が豊かになると分かっている。
こういうことが指導の現場から見て取れます。
スポーツでは上手い人のプレイを真似して上達するものですが、勉強ではなぜか自分流になりがち。
うまくいけばいいのですが、そうでないのであれば、きっときっかけになるはずです。
考え方と行動を変えれば、次のテストでは良い点が必ず取れますよ。
それでは、また。