【読書記録】アフリカで、バッグの会社はじめました: 寄り道多め、仲本千津の進んできた道/江口絵里
あらすじと感想
バッグづくりを通して、アフリカの貧困問題を解決し、女性を勇気づけ、輝かせたい――迷い、遠回りしながら、自分の信じる道を歩んできた仲本千津さんの姿を描く “進路決定”ドキュメンタリー。
Amazon商品ページより
もし僕が今中学生だとしてこの本を読んだら、とっても勇気がもらえる本です。
仲本千津さんは昔からリーダータイプでしっかり者。
自分がどうしたいかを常に先に考えているのが、日本人としては少数派でいいところ。大半の人はどう思われるかとか、世間的にどうかとか、他人のことを先に考えて最初の1歩が踏み出せない傾向がありますからね。
実は他人よりも自分を優先することが心配や不安、ストレスや不幸を避けるコツでもあります。
これが学生の頃からできているのが仲本千津さん。
その時その時で「こうしたい!」という思いが、職業として目指すのが医師、国連職員、研究者、銀行員、社会起業家と変わっていきます。
その結果、現在ではウガンダでのかばん作りをしているということです。
まるでテレビ番組の「情熱大陸」を見ているようでしたね。
42歳の僕にとっては、今の塾講師という仕事を1日1日大事にしていくことに変わりはありません。
でも進路がまだ決まらない中学生の頃であれば、将来の自分を考えるための時間が読後にしばらくできるのではないでしょうか。こんな時間が楽しいんですよね。
僕が中学生の頃、1995〜97年は心理学ブームでした。どんな大学に行けばいいのか、どんな職業があるのかもよく分からないまま、感覚的に「心理学者になりたい」「人の悩みを解決したい」「心理学を極めたら、ひょっとしてじゃんけん無敵?!」なんて考えていました(笑)。
それが今では小中学生を相手に塾講師をしているわけですから、塾生や保護者の悩みを解決するサポートをする、という感じで、当時考えていたことが実践できているといえるかもしれません。
ちなみに心理学は大人になってからその手の本を買いあさって読みまくりました。見た目や言動から今その人がどんな心理状態なのか、どんな言葉をかければいいかということが参考になっています。
まとめ
いかがでしたか?
今回は『アフリカで、バッグの会社はじめました: 寄り道多め、仲本千津の進んできた道』の読書記録でした。
中学校の部の課題図書ということで、中学生がこの本を読めば将来のことを考えるいいきっかけになると思います。
令和6年の中学生は何を思うのかな。もう何者かにならなくても世の中は回ってるし今後も回っていくだろうし、何かを極めようとしても既に上手い人がそこら中にいます。
僕が中学生の頃はインターネットの普及前でした。情報が見えない、分からないからこそ信じた道が進みやすかった。
今は情報がフルオープンの時代。調べれば自分の進む道が何となく分かってしまいます。そんな状況でも、進みたい道があるのだろうか。
すぐに答えを出すのは難しい。
でも、考えることに意味があると信じたい。
それでは、また。
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