【読了記録】赤と青とエスキース/青山美智子
どうも、さっさです。
今回は青山美智子の小説『赤と青とエスキース』読了記録。
ネタバレなしの振り返り。
不思議な読後感。この著者の他の作品も追いかけたくなる。
読んだきっかけ
本屋大賞候補を上から順番に読んでいこうと思いまして。
そう思い立ったのが3月21日。
この作品で10冊中4冊読了。
大賞の発表が4月6日。
間に合うかな?
ちなみに『黒牢城』『同志少女よ、敵を撃て』はレビュー済みです。よかったらご覧ください↓
あらすじ
メルボルンの若手画家が描いた1枚の「絵画(エスキース)」。日本へ渡って30数年、その絵画は「ふたり」の間に奇跡を紡いでいく――。2度読み必至! 仕掛けに満ちた傑作連作短篇。 ●プロローグ
●一章 金魚とカワセミ メルボルンに留学中の女子大生・レイは、現地に住む日系人・ブーと恋に落ちる。彼らは「期間限定の恋人」として付き合い始めるが……。
●二章 東京タワーとアーツ・センター 30歳の額職人・空知は、淡々と仕事をこなす毎日に迷いを感じていた。そんなとき、「エスキース」というタイトルの絵画に出会い……。
●三章 トマトジュースとバタフライピー 漫画家タカシマの、かつてのアシスタント・砂川が、「ウルトラ・マンガ大賞」を受賞した。雑誌の対談企画のため、二人は久しぶりに顔を合わせるが……。
●四章 赤鬼と青鬼 パニック障害が発症し休暇をとることになった51歳の茜。そんなとき、元恋人の蒼から連絡がきて……。
●エピローグ 水彩画の大家であるジャック・ジャクソンの元に、20代の頃に描き、手放したある絵画が戻ってきて……。
Amazon商品紹介ページより
Amazonにこれだけ書いてあれば、追加することはありません。
あとは読んでのお楽しみです。
女性目線の恋愛と、1枚の絵をめぐるお話。
それだけ分かれば、あとはページをめくるだけです。
読後の思考
誰も死なないミステリー。
エピローグで一気に明かされる謎。
まるで悩んでいたことすら忘れていたジグソーパズルが、ふと思い出されてパチパチッと一気にはまっていくようです。
2度読みは確かに必至。
1度目の時に無意識に通り過ぎてしまっているので、確認したくて戻ってしまいます。
最初から分かって読める人なんていないと思います。
僕もあちこち戻って、そういうことだったのか、と。
そこまで長い話ではないので、すぐに戻れますよ。
本屋大賞の発表はまだ(この記事作成時点)ですが、もうこれが大賞です。
それくらい衝撃がすごい。
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