本屋大賞

【読了記録】#真相をお話しします/結城真一郎(はい、聞きましょう)

さっさ

どうも、さっさです。
結城真一郎の小説『#真相をお話しします』を読みました。
ネタバレ無しの忘備録です。

青字をタップすると、Amazonの商品ページにいけます。

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読んだきっかけ

僕的には恒例の、本屋大賞候補で気になったものを読むやつです。

かつては候補10冊を全部読んだこともありました。でも、面白くないものは読むのが苦痛で辛かったので、やめました。

この小説は20万部を突破しているとのこと。

しかも僕好みのミステリー。

期待が高まります。

小説はKindle派。

読書端末はKindle Oasisを使っています。

あらすじと感想

家庭教師の派遣サービス業に従事する大学生が、とある家族の異変に気がついて……(「惨者面談」)。不妊に悩む夫婦がようやく授かった我が子。しかしそこへ「あなたの精子提供によって生まれた子供です」と名乗る別の〈娘〉が現れたことから予想外の真実が明らかになる(「パンドラ」)。子供が4人しかいない島で、僕らはiPhoneを手に入れ「ゆーちゅーばー」になることにした。でも、ある事件を境に島のひとびとがやけによそよそしくなっていって……(「#拡散希望」)など、昨年「#拡散希望」が第74回日本推理作家協会賞を受賞。そして今年、第22回本格ミステリ大賞にノミネートされるなど、いま話題沸騰中の著者による、現代日本の〈いま〉とミステリの技巧が見事に融合した珠玉の5篇を収録。

Amazon商品ページより

正直、「珠玉の5編」は言い過ぎでした。

この本の前に読んだ『われら闇より天を見る』と同じく、何かに受賞したのをきっかけに、メディアが過剰に拡散したものと思います。

最初の「惨者面談」は家庭教師を勧めるバイトをしている学生の話。本業が塾講師である僕には共感できるところもあり、さらに少しの驚きがありました。

でも、それ以降の話は、「ふーん」と、イマイチ盛り上がりませんでした。

ミステリー初心者には、ハッとさせられるところがあると思います。

でも、東野圭吾の小説を全制覇している僕からすると、軽すぎました。

ノリは伊坂幸太郎の小説と似ている印象。「死」の扱いが軽くて、エンタメとなっています。「世にも奇妙な物語」とも近いかな。そういうのが好きな人にはいいかも。

僕が求めているのは、重厚な、もっと人の心の闇というか、心の内側をえぐるような感じ。

東野圭吾の小説には、どれも満たされるものがあるのですが、他の作家では同じ感じにはなかなかなれません。

本屋大賞受賞はないと思います。

どう見ても『方舟』や『爆弾』の方が面白い。

今回の本屋大賞候補を全部追わないのは、『方舟』と『爆弾』が強すぎて、このどちらかが受賞する可能性が高いからです。もしくは前年2位の青山美智子がリベンジなるか。

「このミス」は『爆弾』が1位を取ったので、今回は『方舟』が1位でいいんじゃないでしょうか。

まとめ

いかがでしたか?

今回は結城真一郎の小説『#真相をお話しします』の読了記録でした。

期待値が高かっただけに、残念な印象でした。

「Facebook」とか「オンライン飲み会」とか、この本が出版された2022年っぽいものはありました。でもミステリーとして面白いということはありませんでした。

メディアの煽りに惑わされずに、面白い小説を見つけるスキル。

僕が今いちばん欲しいものです。

それでは、また。

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ABOUT ME
さっさ
さっさ
塾講師。読書家。
1982年生まれ。愛知県一宮市の塾講師。読書量は年間100冊以上。勉強のやり方、自己啓発や心理学、ビジネスや哲学関連は読み尽くし、現在は小説が中心。読了記録を書き残しています。参考になればうれしいです。
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