本屋大賞

【読書記録】レーエンデ国物語/多崎礼(ヘクトル、ユリア、トリスタン)

さっさ

どうも、さっさです。
多崎礼の小説『レーエンデ国物語』を読みました。
ネタバレ無しの読書記録です。

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読んだきっかけ

2024年の本屋大賞候補作になったものからチョイスしました。

いつもはミステリー小説ばかり読んでいます。本屋大賞は、違うジャンルを読んでみようとか、新しい作家を開拓しようとか、寄り道感覚で何か選んで読むことがあります。

今回は珍しく王道ファンタジーが候補になっていたので、割と迷わずにこれを読もうと思いました。

近年では、2022年本屋大賞2位の青山美智子『赤と青とエスキース』が会心の一撃でした。小説で初めてあたたかい気持ちになりました。いつも殺人事件が起きる小説ばかり読んでいたからかもしれませんけどね(汗)。

あらすじと感想

異なる世界、西ディコンセ大陸の聖イジョルニ帝国。
母を失った領主の娘・ユリアは、結婚と淑やかさのみを求める親族から逃げ出すように冒険の旅に出る。呪われた地・レーエンデで出会ったのは、琥珀の瞳を持つ寡黙な射手・トリスタン。
空を舞う泡虫、琥珀色に天へ伸びる古代樹、湖に建つ孤島城。ユリアはレーエンデに魅了され、森の民と暮らし始める。はじめての友達をつくり、はじめて仕事をし、はじめての恋を経て、親族の駒でしかなかった少女は、やがて帰るべき場所を得た。
時を同じくして、建国の始祖の予言書が争乱を引き起こす。レーエンデを守るため、ユリアは帝国の存立を揺るがす戦いの渦中へと足を踏み入れる。

Amazon商品ページより

ユリアとトリスタンの冒険譚であり、恋愛ものでもある今作。

読者が10代から20代でこの手の本の初物であれば、ハマること間違いなし。

僕みたいに「アルスラーン戦記」も「ゲームオブスローンズ」も制覇している人にとっては、さわやかな「ゲームオブスローンズ」という受け取り方になるかもしれません。エログロがほんの少ししかありませんから。

トリスタンは銀呪病(ぎんしゅびょう)という病にかかっており、あと数年の寿命。そんな貴重な時間をいかにしてユリアと過ごすのか。

ユリアは性交渉無しで突然の妊娠。なんとこれが神の子で、その後ユリアは夢を見ると未来のことが分かるようになります。

王道ファンタジーながら、オリジナルの要素があり、目が離せない展開です。

この手のものにありがちな人名や場所が覚えられない、ということもありませんでした。

まあ、ぶっちゃけユリアとトリスタン、あとはユリアの父・ヘクトルさえ押さえておけば大丈夫です。

あと、この巻だけで一応完結するのが特徴的。上記の3人がどうなったのかというのはきちんと語られます。

続巻が出ていますが、今作だけでも満足できますね。

まとめ

いかがでしたか?

今回は多崎礼の小説『レーエンデ国物語』の読書記録でした。

3人の行方の他にも、風景描写が楽しめます。ファンタジーならではの情景であったり料理であったり。

僕は男なのでトリスタンに自分を重ねて読みました。ヘクトル目線になれるのはもう少し先のことかな。

それでは、また。

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ABOUT ME
さっさ
さっさ
塾講師。読書家。
1982年生まれ。愛知県一宮市の塾講師。読書量は年間100冊以上。勉強のやり方、自己啓発や心理学、ビジネスや哲学関連は読み尽くし、現在は小説が中心。読了記録を書き残しています。参考になればうれしいです。
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