「死ぬほど読書」[丹羽宇一郎](丹羽さんハイスペック過ぎ!)

さっさ

どうも、さっさです。
今回は丹羽宇一郎の著書「死ぬほど読書」読了記録。

「読書はしないといけないの?」

2017年、朝日新聞に載っていた21歳大学生の投書。

丹羽さんにとっては常識以前の発想で、とても驚いたそうです。

読書にはそもそも、
・歴史や哲学で、先人の知恵が得られる。
・小説で他人の人生や、もしもの体験ができる。
・自己啓発書で精神が整う。

といったメリットがあります。しかも、お金がそんなにかかりません。

「何か知りたいならスマホでいいじゃん。無料だし。」

と、スマホ派の人もいますよね。

ただ、スマホで見るネットって、
・誤字、脱字がある。
・日本語の違和感がある。
・発信者がどういう人か分からない。
・情報が正確かどうか怪しい。

こんな感じで、誰かのチェック無しで公開されていたり、信頼性に欠けるところがあります。

ネットに載っていることはやはり単なる情報でしかなく、読書で得られる知恵まではなかなかいきません。

この本をきっかけに、今一度読書の価値を見直し、何をどう読むかを考えることができますよ。

表紙をめくると、丹羽さんの紹介文があります。

名古屋大学卒→伊藤忠商事株式会社社長→民間出身では初の駐中国大使に就任。早稲田大学特命教授。

あまりのハイスペックさに度肝を抜かれました…

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この本から学べること

・「自分は何も知らない」と自覚する

人間にとって一番大事なのは、「自分は何も知らない」と自覚すること。

読書は「無知の知」を教えてくれます。

本を読めば、この世界のことを少し分かった気になりますが、同時にまだまだ知らないこともたくさんあると、気付かされます。

「知らないことがある」と思うと、人は謙虚になれます。

謙虚であれば、どんなことからでも学ぼうという気持ちになり、成長がいつまでも続きます。

・何が教養を磨くのか

結論:仕事と読書と人

この3つはつながっていて、どれか1つが独立してあるというものではありません。

読書もせずに仕事ばかりでは、いい仕事はできないでしょう。

人と付き合わずに、人を知らずして仕事がうまくできるわけはありません。

教養とは「自分が知らないということを知っている」ことと「相手の立場に立って物事が考えられる」ことの2つだといいます。

・ハウツー本は読まない。

ハウツー本とは、すぐに役立つことが書かれているもののこと。

勉強や仕事のやり方、会話の仕方、気持ちの整え方など、何にでもすぐに答えを求めたがる読者に応えるように、新刊本が出ています。

ですが、基本的に読書は即効性を求めてするものではないと思います。

例えば民主主義や戦争といった、読みながらすぐには答えが出ないもの。

読書は即効性を求めても意味がありません。

自分なりの答えを考えて探していくところに、読書本来の醍醐味があるのです。

僕にはハウツー本は必要ですね。読んで得たことを仕事や会話で試してみて改善しての繰り返しは、役に立っていますし、重要です。

丹羽さんは1939年生まれで、この本の出版は2017年。80歳が間近になれば、さすがにハウツー本はいらないでしょう。健康に関する本は見るそうですが、それでも目次だけサッと見て終わるそうです。

まとめ

いかがでしたか?

読書の価値が高いと考えている人には、読書の意味が再確認できたのではないでしょうか。

著者の丹羽さんは実家が本屋で、何でも読み放題だったそうですよ。(ずるい…)

この本には他にも、
・古典の値打ちとは何か
・関心があっても、縁のない本もある
・ベストセラーは読む価値があるのか
・「考える力」はこうして培う
・歴史書から人間の本質を学ぶ
・本にお金は惜しまない
・多読と精読、どちらがいいか
・仕事の姿勢を読書が正す

といったことが書かれています。気になったらぜひ読んでみてくださいね。

それでは、また。

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ABOUT ME
さっさ
さっさ
塾講師。読書家。
1982年生まれ。愛知県一宮市の塾講師。読書量は年間100冊以上。勉強のやり方、自己啓発や心理学、ビジネスや哲学関連は読み尽くし、現在は小説が中心。読了記録を書き残しています。参考になればうれしいです。
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