「あやうく一生懸命生きるところだった」[ハ・ワン](心がスッキリ!)
どうも、さっさです。
今回はハ・ワンの著書「あやうく一生懸命生きるところだった」
「心が軽くなる」と話題の韓国のベストセラーエッセイ。
どんな本?
韓国の有名美術大学に3浪して入学した著者。
さぞかしバラ色の生活が待っているかと思いきや、学費を稼ぐために授業を欠席してバイト三昧。イラストの仕事で大手企業からの誘いがひっきりなしにあるかと思えば、そうでもない。
40歳を目前にして会社に辞表を出して、フリーランスになりました。
ワンさんは気づきます。
「今まで何のレースを戦ってきたんだろう?」
誰が一番お金を稼ぐか?
誰が一番最初に家を買うか?
誰が一番出世するか?
さっぱり分からない。正体不明のレースで好成績を叩き出そうと必死になっていたようだ。棄権して大正解だ。
・・・
こんな感じで、一生懸命生きて疲れてしまっている人に、気持ちが楽になるヒントが散りばめられています。
どこやモヤモヤしながら過ごしている人に、ぜひオススメです。
この本から学べること
・努力は必ず報われるわけじゃない。
必死に努力したからといって、必ず見返りがあるわけではありません。必死にやらなかったからといって、見返りがないわけでもありません。
努力は、必ず報われるわけではないのです。
だからといって、一生懸命努力することを否定するつもりはありません。
努力してもどうにもならないとか、努力した分の見返りがない場合もある一方で、努力した以上の大きな成果を収める場合もあります。
ただそれだけの話です。
・他の選択肢はないという「執着」
ほんの少し顔を上げて周囲を見渡すだけで、他の選択肢が色々とあると気付くのに、執着してしまうとそれが見えなくなってしまいます。
たった1つ、この道だけが唯一の未知だと信じた瞬間、悲劇が始まるのです。
「絶対あきらめるな」という言葉に縛られて自殺してしまう人もいます。
道は絶対1つではありません。
・必要なのは、失敗を認める勇気。
株式投資で特に重要なのは「ストップロス(損切り)」です。損失が出たときに、それ以上の損失を出さないために、失敗を認めて保有する株を売却することを指します。回復が見込めないのであれば、損切りの決断が重要です。
「今までいくら投資したと思ってるんだ、手放すなんてもったいない!」
元手を考えて諦められなくなる思考を「コンコルド効果」と言います。1976年、イギリスとフランスによって共同開発された世界初の超音速旅客機コンコルドにちなんで付けられました。
莫大な資金がつぎ込まれたものの、乗れる人数は少なく、搭乗費用が高い。さらには燃費も悪く、不具合も相次ぎました。その挙げ句、乗員乗客全員が死亡するという大惨事が起きてしまいました。
賢明な人生を生きるには、諦める技術も必要です。
忍耐や努力については、何度も体に叩き込まれてきましたが、あきらめる技術は教わりませんでした。むしろあきらめてはいけないと習ってきました。
我慢してやみくもに努力することだけが能力だけではありません。チャレンジできる勇気と、適切な時期にあきらめられる勇気を持つことです。
・人生は「答え」より、リアクションが重要な試験。
人生はなぞなぞのようなもの。答えが分かっても解決に至りません。それでも僕たちはなぞなぞを解こうとチャレンジし続けます。
本来楽しむことが目的のなぞなぞに、僕たちはあまりにも死に物狂いで挑んでいませんか?答えを出すことにだけ集中して、問題を解く楽しさを忘れてはいないでしょうか?なぞなぞは間違えても楽しい。しかも、人生というなぞなぞにはどうせ正解なんてない。
う〜ん、深い。確かにその通りかもしれません。
人生が1つのジョークのようにも思えてきます。ジョークを投げかけられたら、ジョークで返せばいいです。深刻になりすぎる必要はありません。毎回、真摯に向き合わなくてもいいです。答えを出す必要はもっとありません。
人生は「答え」ではなくて「リアクション」が重要な試験なんですから。
まとめ
いかがでしたか?
久しぶりに痛快な本に出会えました。
「一生懸命生きる必要はない」「ありのままでいい」「あれこれ考え過ぎなくていい」と、気持ちが楽になります。
他にも、
・遊びたければ遊べばいい
・「何もしない」とは、究極の贅沢
・大切なのは「結果」ではなく「物語」
など、今の自分にすぐ役に立つことが書かれています。気になったら、ぜひ読んでみてください。
それでは、また。