ビジネス・自己啓発

【読了記録】もっと言ってはいけない/橘玲(気になっちゃうじゃん)

さっさ

どうも、さっさです。
橘玲の『もっと言ってはいけない』(新潮新書)を読みました。
学びを書き残しておきます。

前作『言ってはいけない 残酷すぎる真実』に続く本になります。

『言ってはいけない 残酷すぎる真実』の読了記録、未読の方はよかったらご覧ください↓

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内容と感想

この社会は残酷で不愉快な真実に満ちている。「日本人の3人に1人は日本語が読めない」「日本人は世界一“自己家畜化”された民族」「学力、年収、老後の生活まで遺伝が影響する」「男は極端、女は平均を好む」「言語が乏しいと保守化する」「日本が華僑に侵されない真相」「東アジアにうつ病が多い理由」「現代で幸福を感じにくい訳」……人気作家がタブーを明かしたベストセラー『言ってはいけない』がパワーアップして帰還!

Amazonの商品ページより

・日本人の3人に1人は日本語が読めない!

これは「東ロボくん」で知られる新井紀子さんが『AI vs 教科書が読めない子どもたち』で明らかにしたことで、その引用です。

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この本も衝撃を受けました。教育関係者は必読ですよ。

進学校の高校生を対象にした実験結果ですから、「マジか〜」と驚かずにはいられません。

塾での指導経験を振り返ると、確かに知識がどうのこうのではなく、文字情報を理解するのが弱い生徒は一定数います。

例えば数学の文章題で式が作れないとか、理科の設問が長すぎて何を答えればいいのか分からないとか。こういうことは毎年あります。

そんな時、僕は辛抱強く、もう1度読んでもらったり、少しヒントを出したりしながら解いてもらうようにしています。自分の頭を使うのって大事ですからね。

ちなみに、3人に1人というのは日本人だからであって、世界に広げるとなんと2人に1人が文字情報に弱いという結果になるそうです。

確かになあ。

文字を追いかけるより動画やゲームの方が分かりやすいし、面白いもんな。

・男性と女性ではIQ値の分布が異なる!

これも衝撃。

男性も女性も真ん中に大きな山があるのは同じ。でも、男性の山の高さは女性の約6割のところ。

そして最大値と最低値のあたり(山でいうとふもと)は男性の方が割合が大きい。

つまり、天才とバカは男性の方が多くて、平均的なIQは女性の方が多いということです。

ここから、男性は普通でないことを目指したり自慢したりする傾向があり、女性は美人だろうが賢かろうが普通であろうとする傾向があるといいます。

確かに人がやっていないことをやりたがるところは僕にもあります。レアな存在であることの価値が高いと考えています。

でもこれは男性特有のもので、女性にはその傾向が弱いんですね。

振り返るとそうだなあ。

イケてる男はオラオラ感があって、かわいい女はかわいいのに普通であろうとするところありますね。

美人なんだからもっとオラオラすればいいのに、と思う女性はこれまで何人もいました。

男性は目立つことが正義。でも女性は目立ってはいけないと考えている人が多いんですね。

最低値のあたりは男性の方が多いというのも特徴的。

例えば高校でついていけなくて退学したり、殺人などの極端な犯罪に走ったり、自殺したりするのも男性が多いのだとか。

これまで見てきた塾生だと、確かにめちゃくちゃ賢いというのは男子の方が多いですね。

・東アジア系の人はうつ病になりやすい!

日本人を含めた東アジア系の人は、幸福感につながるとされている「セロトニン」という物質が少ないという仮説があります。

「セロトニン」が元々少ないため、不安を感じる人が多く、うつ病になりやすいといいます。

まあ、例えば電車に乗るとよく分かりますね。みんなボーッとした顔でスマホを見ているだけで、楽しそうな人ってほぼ見かけません。

アメリカ人だと、屋台のホットドッグを食べているだけなのに幸せそうな顔をしているものです。こんな感覚が日本人には少ないのでしょうね。

その代わりでしょうか。不安を打ち消すために真面目に勉強して成功を手に入れようとする傾向もあるようです。

アメリカで高収入の人って、アジア系の人が少なくないんですって。

・咲ける場所に移るべし!

日本人はそもそも遺伝的にストレスに弱い。それなのに学校や職場などで高ストレスな環境下で過ごさなければならない。

ですから「嫌われる勇気」を持つか、咲ける環境に動くかした方がいいということ。

これは多くの日本人に参考になることではないでしょうか。

塾でも「分からない」が言えなかったり、分からないのに質問できなかったりという生徒は毎年います。

こういう生徒はきっと大人になっても、言いたいことが言えずにいるんだろうな、なんて思ってしまいます。

世の中、正直ものを言う人よりも、上司や周囲に合わせることができる人の方がなぜか評価されますからね。僕はこの空気の強制がイヤで前の会社を辞めましたけども。

まとめ

いかがでしたか?

今回は橘玲の『もっと言ってはいけない』(新潮新書)の読了記録でした。

新書もたまにはいいですね。

今の自分に役に立ったり、考えさせられることがあったりして、大変参考になりました。

橘玲さんというのは、よく知りませんが百田尚樹さんと同じような感じですかね?

相手が政治家だろうがお構いなく意見をズバッと言っちゃうみたいな。

この本のシリーズはもう1冊ありまして、楽しみに読もうと思います。

それでは、また。

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ABOUT ME
さっさ
さっさ
塾講師。読書家。
1982年生まれ。愛知県一宮市の塾講師。読書量は年間100冊以上。勉強のやり方、自己啓発や心理学、ビジネスや哲学関連は読み尽くし、現在は小説が中心。読了記録を書き残しています。参考になればうれしいです。
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