【読了記録】我慢して生きるほど人生は長くない/鈴木裕介(全ページに大共感の名著。)
どうも、さっさです。
鈴木裕介の著書『我慢して生きるほど人生は長くない』を読みました。
職場や他人にモヤモヤしている人には、会心の一撃となる本です。
発行 2021年10月16日
読了 2022年6月23日
読んだきっかけ
定期的に本屋に行って、全部のコーナーを見ています。
自己啓発コーナーでタイトルや表紙を眺めていて、この本を見つけました。
「はじめに」と目次を読んで、即購入しました。
前提として、入社して16年たった会社の在り方や社内政治にうんざりしていたところがあります。それだけなら多くの人にあると思いますが、僕の場合、そのストレスが完全にラインを越えて、心身に不調をきたすようになっていました。
そんな状態で手に取ったこの本は、どのページもグッときて、まるで神からのお告げのようでした。
大まかな内容と感想
「一流大学を出て、一流企業に入り、誰から見ても幸せそうなのに、生きる意味がないと悩む人は多い。」
著者が心療内科医として患者を見てきた実感からスタート。
何となく世間的に良さそうだから。
何となく親に言われたから。
そんな風に他人の気持ちに合わせて、自分の快・不快を横に置いたまま人生を歩んでいると、いずれ限界がやってきます。
その通りですね。
大事なのは「自分の快・不快をちゃんと考えて、NOと言いたいときは言うこと。」
「入ってきてほしくないラインをオーバーしてくる人からは距離を置くこと。」
この2点が、悩める読者の心をワシづかみにします。
僕の会社人生を振り返れば、不快なことは「何事も経験だ」なんて思って飲み込んでいました。
自分がやらなくてもいい、NOと言えばいい仕事も受け入れてきました。
ラインをオーバーしてくる分からず屋な上司も、「いつかは分かり合える」と我慢してきました。
でもこの本を読んで分かりました。
過剰なストレスで心身に不調をきたしているのなら、無理せず自分の快・不快に従っていいのだと。
他にもこの手の本を色々と読んできました。
「自分の気持ちをまずは大事にして生きる」
これはめちゃくちゃ大事なことです。
怒鳴る上司は怒鳴ることで自分の身を守っているだけです。自分の権威性を怒鳴ることで示しているだけ。いつか成長してあの人に怒られないようになるぞ、という願いは結局いつになっても叶わないのです。
何か言われた時に、本当に論理的に正しいことを言っているのかをよく考えましょう。振り返ると、ただの人格否定や悪口、説教であることも多々あります。何年か早く生まれただけで、偉いわけでもないし、人を攻撃していいわけもありません。
そして、後で振り返った時に、「愛のムチ」だと思えるか、「あのクソ上司め」と思うか。後者であることが多いなら、転職していいです。そのクソ上司と理解し合える日は、永遠にやってきません。そのクソ上司は他にも何人もの社員を退職に追い込んでいるはずです。他人を攻撃することによって、自分の身を守っているだけなのです。
20代のうちはまだ体力があり、睡眠時間さえ取れれば何とかなってしまうことが多いです。でも年齢を重ねると、本当に心身が蝕まれていきます。
どの会社でもやり方を変えたり、設備に投資することで業務の効率化がどう見てもできることがあります。
でも、ベテラン社員たちはなかなかYESと言いません。
なぜなら、業務の効率化が実現してしまうと、自分の仕事が無くなり、立場が危なくなってしまうからです。AIで代替できることはたくさんあるのに、「手足や頭を使って、頑張ってたくさん働くのが仕事だ」と勘違いしているベテランのせいで、やり方や設備はいつまでも古いままです。
「あと数年で役員が引退して、次は自分の番だ」という人は、もう少しの辛抱です。でも、そうでないのなら、その会社にしがみつく理由は1つもありません。どうせ40代になると、容赦ない給与カットがあったり、給与が若手社員に比べて高いために上司からの態度が冷たくなったりする中、過ごさなければならなくなります。
まとめ
いやあ、久しぶりの神本でした。
会社を辞めることにした直後、と読むタイミングも奏功したかもしれません。
元々、いろいろな本を読んで、他人の気持ちや世間の常識ばかりを優先して生きるのは愚かなことだと思っていました。その先に自分の幸せなんて絶対ないからです。そんな思いが、この本によってさらに強化されました。
自己啓発系の本は、これまで大量に読んできたので、もう読まなくてもいいと思っていました。
でも、そんなことありませんでした。
僕は会社に退職を申し出た後に読みました。
僕の気持ちを後押ししてくれる内容ばかりだったので、読後にはやっぱり辞めて良かったと思っています。
今の環境とか人間関係にモヤモヤしている人には、間違いなく次への行動のきっかけになる本です。
それでは、また。