「ミステリー小説を書くコツと裏ワザ」[若桜木虔](書けはしないけど、攻めの読書をしたいよね。)
どうも、さっさです。
今回は若桜木虔の「ミステリー小説を書くコツと裏ワザ」を紹介します。
読んだきっかけ
ミステリー小説を何冊も読んでいると、「テクニックを知った上で読みたい」「ちょっと書いてみたい」と、新たな欲求がわいてきます。
そんな気持ちから、読んでみました。
この本から学べるポイント
強い女を書くだけで、作品のオリジナリティが増す。
強い女よりは弱い女(男に頼る女)の方が、アマチュアは書きやすいので、新人賞の選考には殺到します。だから強い女を書くだけで、オリジナリティが出てきます。
『ストロベリーナイト』で始まる姫川玲子シリーズが有名。
ただ、読者の肌に合うか合わないかは出てきます。
特定の言い回しを避けるだけで、文章のレベルがワンランク上がる。
面白いミステリーで新人賞を取るためには、第1にセリフの巧さ、次が地の文の巧さ、3番目が「月並みな言い回しを避ける」です。
トリックの奇抜性や人物のキャラで同レベルの作品が競合した場合に有利になる、という程度ですが、それでも文章力は確実に上達します。
避けた方がいい表現は、
・目を丸くした
・くすりと、くすっと、くすくすと
・不敵な笑み、不敵に笑う
・…で一杯
・言った、そう言った、と言った(「」に続けて)
・その、このなどの指示語
・走馬灯のように
・そして
選考委員は速読するので、指示語や水増し表現は避けた方がいいですね。
ただ、いちいち気にしていては、緊張で文章が書けなくなるので、物語を書き上げてからそうチェックするといいです。
ミステリー小説に欠かせない「警察の仕組みを知る」
・濱嘉之の作品群を揃える。
・ウィキペディアで警察庁、警視庁、科学捜査研究所などを検索して印刷。
これだけで、かなり正確な警察考証の資料が出来上がります。
他にも『刑事ドラマ・ミステリーがよくわかる警察入門』『刑事ドラマ・ミステリーがよくわかる警察入門捜査現場編』があれば、何かと便利。
時刻表と日本地図も手元に置いて、ネットで「えきから時刻表」「グーグル地図」を活用すれば、アリバイ・トリックに使えます。
まとめ
いかがでしたか。
ミステリーを読んでいると、「もっと知りたい」「ワンチャン、書きたい」という新たな気持ちが生まれます。こういう本を読むと、受け身の読書から攻めの読書ができるようになるかもしれませんね。
他にも、
・これだけは最低限抑えたい「クロロホルムの使い方」
・見学するだけで、発想が広がる取材場所とは
・知らない世界を書くだけで、受賞の確率がグッと上がる
など、気になる内容が書かれていますよ。