「できる人ほど、よく眠る。 成功する59の眠り方」[中谷彰宏](睡眠は大事だよね。)
どうも、さっさです。
中谷彰宏の「できる人ほど、よく眠る。」
2004年9月2日単行本が発行されました。
この本は、3人のために書かれています。
①睡眠時間をなかなか取れない忙しい人。
②夜、なかなか眠れないのに、朝、スッキリ起きられない人。
③たっぷり寝ながら、成功してハッピーになりたい人。
グッとくるところ3選。
よく寝ている人が、成功する。
眠ることがヘタな人は、眠ることに罪悪感を持っています。
「たくさん寝る人は、ぐうたらでダメな人間で、睡眠時間の短い人間が成功する」という思い込みがあるのです。まずその思い込みを捨てることです。
特に受験勉強中は、「寝ないで勉強する」という間違った方向に進んでしまうことが多いです。勉強時間が、そのまま勉強の量とレベルにつながるものだと勘違いしているのです。
この発想は、「労働時間が長いと、それだけ仕事をしている」という思い違いと同じです。
残業をしている人は、仕事ができるのではなく、実は仕事が遅いだけの人です。
「アメリカ人は仕事をしない」と言われるのは、残業をしないからです。
でも、決して「仕事をしない」のではありません。仕事の量は同じでも、定時前に仕事を終わらせるパワーとスピードと集中力を持っているのです。
勝負の世界は寝ている人の勝ち。
真剣勝負の世界では、寝ていない人は勝てません。
忙しい人は、経験から「忙しい時ほど、睡眠はとても大切だ」ということに気づきます。
睡眠時間を削ることは、メリットよりデメリットの方が大きいのです。真剣勝負をしている人は、それに気づいています。だからこそ、眠ることを大切にします。
太平洋戦争で日本が負けた理由の一つは、兵士の睡眠不足でした。
パイロットは集中力との戦いです。
睡眠時間が不足すると、目が疲れて視野が狭くなって、次に条件反射力が鈍ります。飛行機の性能やパイロットの飛行時間にかかわらず、結局は睡眠時間の長い軍隊が短い軍隊に勝つのです。
アメリカ軍は、飛行機の性能もパイロットの技術も、日本よりはるかにレベルが低かったのです。それにもかかわらず、後半は米軍のパイロットの方が優勢でした。
指揮官が、睡眠時間のローテーションの組み方を真剣に考えて、パイロットに十分な睡眠を取らせるようにしたのです。
ところが、日本は根性論で。今戦闘から帰ってきたばかりのパイロットを2時間だけ寝かせて、また飛ばすような戦い方をしました。そのために、優秀なパイロットと優秀な飛行機を失うことになったのです。
寝る前に食べないのは、ダイエットではなく、睡眠のため。
「寝る前に食べてはいけない」というのは、その「いけない」理由が大切です。
太るからいけないのではなく、眠れなくなるからいけないのです。
寝ている間には、しなければならないメンテナンスの作業があります。でも、寝る前に食べるとそれができなくなって、体が寝られなくなるのです。
ツアーコンダクターは、パスタやカップ麺などの炭水化物をとっています。炭水化物をとると、眠くなるのです。ホテルのルームサービスの夜食にうどんやおにぎりがあるのは、理にかなっています。
外国へ行くと、「モーニングステーキ」といって、朝から分厚いステーキが出てきます。小さいものかと思ったら、お皿からはみ出るほど大きいのです。それは肉を食べると目が覚めるという原則にのっとっています。
ツアコンの人は現地で仕事があるので、飛行機の中では肉をパスして、現地についてからステーキを食べるのです。
まとめ
いかがでしたか?
他にも
・旅なれている人は、行きの飛行機で寝ている。
・徹夜で乗り切る人は、ふだんきっちり睡眠をとっている。
・「寝ていないんです」と自慢する人は、仕事ができない。
など、興味深い内容が目白押しです。