「嘘をもうひとつだけ」[東野圭吾]あらすじ(加賀シリーズ6作目、傑作短編集)
どうも、さっさです。
今回は東野圭吾の推理小説「嘘をもうひとつだけ」あらすじと感想。
人気の加賀恭一郎シリーズ6作目。5編からなる短編集です。
2000年4月10日に単行本、2003年に文庫本が刊行されました。
2001年8月と2002年9月に、テレビ東京系列で「冷たい灼熱」と「狂った計算」がドラマ化されています。
東野圭吾、Amazonの紹介ページはこちら↓
https://amzn.to/3knCDiE
作品が一気にチェックできますよ。
加賀を刑事コロンボのように言われることもあるが、根本的に違う。コロンボだと相手はいつも犯人。加賀の場合は、追い詰める相手が犯人の場合もありますが、おおむね犯人ではありません。
後のインタビューで東野さんは、このように語っています。
あらすじ
嘘をもうひとつだけ
バレエ団の事務員として働く元ダンサー・早川弘子が死亡。自宅マンションのバルコニーから転落してしまいました。
状況から自殺として処理される方向に向かっていました。
しかし加賀は、元プリマバレリーナ・寺西美千代による犯行だと考えていました。
彼女に自白させるために加賀がしかけた罠とは?
冷たい灼熱
田沼洋次の自宅で妻・美枝子が殺され、息子の裕太が行方不明となってしまいました。
部屋は荒らされて、通帳などがなくなっていることから、犯人は強盗目的で部屋に侵入して、美枝子を殺害し、裕太を連れ去ったと思われました。
しかし、加賀は予想外の真実を暴いていきます。
第2の希望
楠木真智子はシングルマザー。
恋人の毛利周介が真智子のマンションの部屋で死体となって発見されます。
真智子には理砂という娘がいます。
体操をやらせていて、母娘2人でオリンピックを目指しています。
状況から加賀は真智子を追及します。
耐えられない真智子は「あたしが殺しました」と自供します。
納得ができなくて、どこか悲しげな加賀。真智子に言います。
「それが、あなたの第2希望ですか」
狂った計算
坂上奈央子の夫・隆昌が交通事故で亡くなりました。
坂上夫妻を訪れた中瀬幸伸も、同じ日に行方不明となっています。
中瀬は夫妻の自宅を建てた建築士です。
加賀は奈央子に話を聞きます。
中瀬は奈央子と浮気をしていたという、中瀬の妻への妙な電話。奈央子は否定します。
加賀が出て行くと、奈央子は「幸伸さん」と口の中で呟きました。
奈央子は隆昌との結婚に正直乗り気ではなかったのです。
2人はいけない関係になりますが、話はさらに複雑になっていきます。
友の助言
加賀の友人・萩原保が交通事故に遭ってしまいます。
東名高速道路の側壁に激突して、10数箇所の骨折です。
見舞いに訪れた加賀は言います。
「どんなに疲れていても、おまえは運転中に居眠りをする男じゃない」
「おまえは睡眠薬を飲んだんだ」
加賀は保の妻・峰子の秘密を明らかにして、保に助言するのでした。
感想
個人的には「冷たい灼熱」が印象的。子を持つ親であれば、誰もが我が身を振り返るはず。
「友の助言」もなかなか良いですね。峰子の秘密を知ると「マジか。でもそんなことで、、、」と、読み終えても頭の中が忙しいです。
Amazonの本読み放題サービス、Kindle Unlimitedはこちら↓
https://amzn.to/389ikk4
200万冊以上が読み放題。
Amazonの「聴く」読書、オーディブルはこちら↓
https://amzn.to/3e9uzRI
プロのナレーターが朗読。