「マスカレード・ナイト」[東野圭吾]序盤のあらすじと感想
どうも、さっさです。
今回は東野圭吾の小説「マスカレード・ナイト」読了記録。
人気のマスカレードシリーズ第3弾。
「人を信頼するホテル」と「人を疑う警察」。
相反するもののかけ算は面白い。
第1弾の「マスカレード・ホテル」の見どころは、殺人予告をどう食い止めるかという所が本筋でした。刑事の新田浩介(映画では木村拓哉)がホテル「コルテシア東京」で初めてホテルマンに変装して潜入捜査をするときに、フロントクラークの山岸尚美(映画では長澤まさみ)にブツブツ言われながら成長していくところも印象的でした。
第2弾の「マスカレード・イブ」では、新田と山岸が出会う前のストーリーが描かれます。殺人事件の捜査を進める新田。容疑者のアリバイを調べているときに、ホテル「コルテシア大阪」が登場。山岸も登場します。この時2人はまだお互いのことを知りません。
今回の第3弾では、新田がホテルマンに扮するのが、ある程度慣れた状態で潜入捜査が始まります。
2021年10月に映画化されています。嬉しいですね。
著者紹介 東野圭吾
1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学工学部卒業。エンジニアとして勤務しながら、85年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。99年『秘密』で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より
BOOK著者紹介情報より
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序盤のあらすじ
練馬のマンションの一室で若い女性の他殺体が発見された。ホテル・コルテシア東京のカウントダウン・パーティに犯人が現れるという密告状が警視庁に届く。新田浩介は潜入捜査のため、再びフロントに立つ。コンシェルジュに抜擢された山岸尚美はお客様への対応に追われていた。華麗なる仮面舞踏会が迫るなか、顔も分からない犯人を捕まえることができるのか!?ホテル最大の危機に名コンビが挑む。
文庫本裏表紙より
警察庁から委託を受けた民間団体が運営している「匿名通報ダイヤル」にある情報が入ってきます。
「ネオルーム練馬というマンションの604号室を調べてほしい。女性の死体があるかもしれない」
単なるイタズラとは思えず、運営する民間団体は、所轄の警察署に連絡します。
警察がそのマンションを調べてみると、若い女性の死体が発見されます。
何者かに殺害されたようです。
被害者は妊娠していました。
被害者宅に出入りする男性を、複数の人が目撃しています。
その男性の身元を突き止めるために、被害者周辺の捜査を進めていきます。
そんな中、警察庁に新たな密告状が届きます。
「ネオルーム練馬で起きた殺人事件の犯人が、12月31日午後11時にホテル・コルテシア東京で行われるカウントダウンパーティーに現れるので、逮捕してください。密告者より」
警察はこの情報を信じて、コルテシア東京に潜入捜査することを決定。
新田は、事件の捜査には気が乗らなかったが、山岸に再び会えるのを楽しみしていることは否定できませんでした。新田は再びフロントクラークとして潜入します。
またしてもコルテシア東京に現れる、怪しい人たち。
密告状を送ったのは誰なのでしょうか?
犯人は誰なのでしょうか?
感想
・新田の注意力と山岸のホテルコンシェルジュ魂で、最後まで引っ張られるのが心地よい。
「何か変えましたか?シャンプーか香水か・・・いや、あなたは香水を使わない。あの頃と匂いが微妙に違う」新田は久しぶりに会った山岸にこう言います。
気づいたことがあったら、上司の指示を聞く前に動き出すところもあります。新田の直感からの行動の速さは、見ていて面白いです。
山岸は犯罪捜査の最中でも、ホテルコンシェルジュとして職務を全うします。
部屋が気に入らないと言われれば、すぐに代わりの部屋を準備したり、フロントで電話対応する新田の言葉遣いを指摘したり。
お客様から無理難題な要求をされても、絶対に「イヤ」とは言いません。
この2人の仕事の熱心さ、ある意味楽しんでいるようにも見えるところが印象的です。
まとめ
いかがでしたか?
今回はシリーズ第3弾「マスカレード・ナイト」の読了記録でした。
先が気になって一気に読めてしまいます。
この作品だけでも楽しめますが、前作までを読んでいると、より楽しめることは間違いありません。
「マスカレード・ホテル」は既に映画化されています。
まだ見ていなかったら、今作の映画を見にいく前にぜひチェックしておくといいですよ。
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