東野圭吾

「新参者」[東野圭吾]あらすじ(加賀、日本橋へ)

さっさ

どうも、さっさです。
今回は東野圭吾の小説「新参者」ネタバレ無し。

加賀恭一郎シリーズの8作目(全10作)ですね。
刑事である加賀の活躍する舞台を、日本橋に移した作品です。

2009年9月18日単行本発行。2013年8月に文庫本発行。
「このミステリーがすごい!2010」と「2009週刊文春ミステリーベスト10」で1位になっています。

2010年には、TBS系で連続テレビドラマ化されています。

ドラマでは、捜査で空振りをしながら少しずつ真相に近づいていくストーリーに引き込まれます。山下達郎の歌も印象的です。

まぁ、でも煎餅屋に料亭、時計屋に洋菓子屋、清掃屋に民芸品屋と多くのお店や人物が登場します。既に見た人は「キャラの把握が大変」「今回も空振りかよー」「続きが気になる!」と気持ちが忙しかったのではないでしょうか。

また読者1万人が選んだ東野作品人気ランキング第4位になっています。「東野圭吾で何かオススメはありますか?」という人は、とりあえず加賀シリーズ。間違いありません。

全部で10の作品があります。どの作品から読んでも大丈夫です。

どうしても最初からたどりたい!という人は、第1の事件である『卒業』からいきましょう。

東野圭吾、Amazonの紹介ページはこちら↓
https://amzn.to/3bo2xPe
作品が一気にチェックできます。

スポンサーリンク

あらすじ

独り暮らしの45歳の女性が、自宅のマンションで首を絞められて死んでいるのが見つかります。名前は三井峯子。部屋は荒らされておらず、顔見知りの犯行の可能性が高いと見て、日本橋署と警視庁が捜査中です。

日本橋署に着任したばかりの加賀は、独自の視点で事件を追いかけていきます。

煎餅屋の娘

三井峯子が殺害された日、保険外交員の田倉が訪問していたことから、容疑者として浮かび上がります。

田倉には犯行時刻には煎餅屋「あまから」で、そこの娘とおばあちゃんに会っていたというアリバイがあります。

しかし、彼はある秘密のため警察では誤解を生むような供述をしていたのでした。

料亭の小僧

料理屋「まつ屋」で働く修平(17歳)は、主人の泰治に人形焼を買いに行くように時々頼まれていました。修平は、泰治は人形焼きを愛人に渡していると推測しています。

三井峯子の殺害現場で、なぜか修平が買ってきた人形焼きが発見されます。

修平は警察の尋問を受けることになります。しかし、泰治に頼まれたということは絶対口にしないのでした。

瀬戸物屋の娘

三井峯子宅で新しいキッチンバサミが見つかります。それは、瀬戸物屋の娘である柳沢麻紀が買うように頼んだものでした。

この瀬戸物屋では、嫁の麻紀と姑の鈴江の仲が悪く、夫の尚哉は苦労が絶えませんでした。しかし、このキッチンバサミがきっかけで、直哉は麻紀と鈴江の本当の姿を知ることになります。

時計屋の犬

時計屋の主人である寺田玄一。
彼には、反対を押し切って結婚してしまった娘がいます。

加賀は玄一に写真を見せて「6月10日にこの女性と会いませんでしたか?」と尋ねます。

殺された三井峯子は「時計屋さんに会った」と殺害された日の書きかけのメールに残していたのです。

玄一は会ったことは認めたものの、会った場所については嘘をつきました。その理由が分かった時、玄一の娘に対する本当の想いが明らかになります。

洋菓子屋の店員

三井峯子は、ある洋菓子屋に通っていました。

店員の美雪にはいつも優しく接していましたが、美雪にはその理由がわかりませんでした。

加賀に峯子の写真を見せられて、峯子のことを知っていると言うと、加賀は悲しげな顔をしました。

加賀は、なぜ峯子がこの洋菓子屋に通っていたのかに気づいていたのです。

翻訳家の友

吉岡多美子は三井峯子の学生時代からの友人です。多美子は後悔していました。

多美子は峯子と会う約束をしていました。多美子は1時間遅らせるように峯子に頼みます。峯子はその1時間の間に殺されたのです。

加賀は多美子をある場所に連れて行き、峯子が多美子に渡そうとしていたものを見せました。それを見た多美子は、溢れる涙を抑えることができませんでした。

清掃屋の社長

峯子には、清瀬直弘と言う清掃会社の社長である元夫がいました。

直弘は峯子と別れてからすぐ、ホステスとしていた宮本祐理を秘書にしていました。愛人なのでしょうか?

息子の弘毅は父と祐理との本当の関係が知りたかったので、祐理から真相を聞き出します。すると彼女の口からは意外な真実が語られたのでした。

民芸品屋の客

加賀は「ほおづき屋」で独楽こまを眺め、1つ購入しました。

加賀は独楽を購入した人物が、この事件の犯人であると見抜いていたのです。しかし、その独楽が買われたのは、事件の2日後でした。

日本橋の刑事

事件を担当した警視庁捜査一課の刑事・上杉博史は、加賀のことがあまり気に入っていませんでした。

上杉が見る限り、いくつもの難事件を解決してきたようには見えなかったからです。しかし、加賀はこの事件の捜査で浮かび上がった謎を、次々と解明していったことを知ります。

やがて上杉刑事は「あの被疑者の口を割らせられるのはあなただけです。どうか、真相を聞き出してください」と加賀に言われます。果たしてその真意とは?

まとめ

ネタバレを防ぐために、さわりのところだけを触れてきました。

実際に読み終えると、1つ1つのストーリーが最後にしっかりつながって「お見事!」となります。

Amazonの本読み放題サービス、Kindle Unlimitedはこちら↓
https://amzn.to/2ZAayet

Amazonの「聴く」読書、オーディブルはこちら↓

スポンサーリンク
ABOUT ME
さっさ
さっさ
塾講師。読書家。
1982年生まれ。愛知県一宮市の塾講師。読書量は年間100冊以上。勉強のやり方、自己啓発や心理学、ビジネスや哲学関連は読み尽くし、現在は小説が中心。読了記録を書き残しています。参考になればうれしいです。
記事URLをコピーしました