東野圭吾

透明な螺旋/東野圭吾 序盤のあらすじと感想(湯川先生も歳を取りました)

さっさ

どうも、さっさです。
今回は東野圭吾の小説「透明な螺旋」読了記録。

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序盤のあらすじ

シリーズ第十弾。最新長編。
今、明かされる「ガリレオの真実」。

房総沖で男性の銃殺遺体が見つかった。
失踪した恋人の行方をたどると、関係者として天才物理学者の名が浮上した。
警視庁の刑事・草薙は、横須賀の両親のもとで過ごす湯川学を訪ねる。

「愛する人を守ることは罪なのか」
ガリレオシリーズ最大の秘密が明かされる。

Amazon商品ページより

房総沖で背中を銃で撃たれた形跡のある死体が漂流しているところを、海上保安庁のヘリコプターが発見します。上辻亮太うえつじりょうたという男性。上辻は借りたレンタカーを返していませんでした。

その男性は、アパートで一緒に住んでいた島内園香しまうちそのかから行方不明届が出されていました。

警察が折り返し園香に連絡を取ろうとした所、なんと園香も失踪していました。園香は失踪直前に勤めていた生花店に、休職を願い出ています。

園香が通っていた高校の先生は、園香の母・千鶴子が亡くなったことを聞いて、「それは心配。何もかもお母さん頼みという印象があった。人に流されやすいし、気を使い過ぎるところがある」と証言。

なぜそんな優しい人が、失踪なんて大それたことができたのか?

高校の同級生の岡谷真紀。上辻亮太が死亡したとされる日に、園香と1泊2日で京都旅行に言っていました。話を聞くと、上辻亮太からDVを受けていた可能性が浮上。

さらに、上辻が勤めていた会社の元部下は、上辻からパワハラを受けていた。仮に殺されたのだとしたら、犯人にも必ず言い分があるはず、と証言。

上辻の人間性に問題があるのは間違いない。

しかし、現代ではDVの告発手段は色々あるのに、わざわざ殺して逃げるというのはリスキーではないか?

園香の母・千鶴子が慕っていたという絵本作家・ナエさんの出版社。ナエさんは不在で連絡がつきません。編集担当者からのメールの返信でも、現在地が分かりません。

草薙はある絵本の巻末に注目。

参考文献「もしもモノポールと出会えたなら」湯川学

湯川は横須賀の両親の家に滞在中。

母が多臓器不全と認知症で介護が必要な状態でした。

湯川の両親が登場。どんな家庭なのか?

湯川とナエさんの関係とは?

感想

・気になり過ぎる展開に、なかなか本を閉じることができません。

「園香はどこで何をしているのか?」
「上辻は誰に、なぜ殺されたのか?」
「上辻がレンタカーを返していないのはなぜ?」
「ナエさんが絵本には珍しく物理学を取り入れたのはなぜ?」

この作品は多くが警察、草薙と内海の行動です。

ちょっとずつ、でも確実に捜査は進んでいきますが、何がどうなっているのか早く知りたすぎて、一気読みしてしまいます。

・DVって怖い。

死体となって発見される上辻亮太。

最初はいい人なんですよね。優しくていい人そうなのが、園香との出会いから付き合い出すまでで分かります。

でもそのうち、人が変わったように暴言を吐いて、園香に手を出すようになります。

手を出された園香も、「自分が悪いんだ」という認識を持ってしまいます。

何事も当事者は客観性を持てないものですが、まさにそういうシーンです。

・ガリレオシリーズ最大の秘密。そうだったのか!

帯にもあるこのフレーズ。

確かにガリレオシリーズ最大の秘密です。

Amazonのレビューでは冷めた人が多い印象(2021年9月5日時点)ですが、僕には好きなシリーズなので「なるほど!そうだったのか!」と素直に受け止めることができました。

気になる人は、ぜひ最後まで読んでほしいです。

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ABOUT ME
さっさ
さっさ
塾講師。読書家。
1982年生まれ。愛知県一宮市の塾講師。読書量は年間100冊以上。勉強のやり方、自己啓発や心理学、ビジネスや哲学関連は読み尽くし、現在は小説が中心。読了記録を書き残しています。参考になればうれしいです。
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