東野圭吾

「白夜行」[東野圭吾]あらすじ(亮司と雪穂の長〜い物語)

さっさ

どうも、さっさです。
今回は東野圭吾の小説「白夜行」ネタバレ無し。

2002年5月25日発行。発行部数は2005年11月時点で55万部程度。テレビドラマ第1話放送前後に売れ行きが伸びて、2006年1月に100万部を突破。2010年12月時点で200万部を超えました。

この作品の特徴はなんといっても、その長さ。文庫本は東野作品の中でも一番の分厚さで、860ページあります。

2006年にはテレビドラマ化されました。全部見ましたが、この2人がいい味を出しているんです。タイミングが良ければ、Amazonプライムで見られます↓

2011年には映画化されました。こちらもタイミングが良ければ、Amazonプライムで見られます↓

主人公は桐原亮司きりはらりょうじ唐沢雪穂からさわゆきほ。この2人は幼い頃に深い絆がありながらも、その後、表面上は赤の他人として生きていきます。2人の心理描写が一切ないのが、最大の特徴です。2人の内面は想像するしかありません。

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著者紹介 東野圭吾

1958年大阪市生。大阪府立大学電気工学科卒。エンジニアとして勤務しながら小説を書き、85年、「放課後」で第31回江戸川乱歩賞を受賞、その後執筆に専念。99年、「秘密」で第52回日本推理作家協会賞を受賞

BOOK著者紹介情報より

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あらすじ

中心人物である2人を押さえておきます。

桐原亮司
19年前の事件の被害者の息子。学生時代には主婦売春の斡旋や、ゲームソフトの偽造など裏の仕事で稼いでいました。年代物のハサミを愛用していて、切り絵を作るのが得意でした。

唐沢雪穂
19年前の事件の容疑者の娘。事件の容疑者に母親がリストアップされ、その母親を事故で亡くします。その後は唐沢家の養女となって、学業や礼儀作法を身につけていきます。成績優秀で美人。妬みも多くありました。そして、彼女と関わる人たちはみんな必ず不幸になってしまうのです。

ある廃墟ビルで質屋の主人、桐原洋介が殺されました。
まず疑われたのは、西本文代。桐原はお金で愛人関係を迫って、それが原因で殺されたのでは?ということです。
次に疑われたのは、桐原の妻・弥生子と質屋の従業員である松浦。しかし、彼らにも完璧なアリバイがありました。

西本文代には寺崎忠夫てらさきただおという情夫がいました。この人との共犯?
しかし、決定的な証拠がないまま、西本・寺崎は2人とも事故死してしまいます。
事件は迷宮入りです。

この事件の捜査にあたっていたのが、笹垣刑事
被害者の息子、亮司の暗い目、西本文代の娘、雪穂の大人びた雰囲気。笹垣はどうも心に引っかかっていました。

亮司と雪穂は中学生に

成長した雪穂は、親戚の養女となり、唐沢雪穂として生きていました。
中学校で同級生の藤村都子。雪穂の周りで起こった過去の事件の噂を振りまいた張本人です。

一方、桐原亮司は地元の大江中学校に通っていました。
桐原の同級生である菊池文彦。彼は桐原に1枚の写真を見せます。
それは、亮司の母、弥生子と従業員の松原がラブホテルから出てくるところの写真でした。この写真をネタに、菊池は亮司を脅そうとしているのでした。

藤村都子が襲われる

藤村都子が襲われる事件が起きます。現場には菊池が持っていたキーホルダーが落ちていたことから、犯人として疑われます。

結局、菊池の容疑は晴れることになりましたが、これを機に藤村も菊池も大人しくなります。もう2度と亮司と雪穂の過去をほじくり返すことはしなくなったのです。

実はこれ、亮司と雪穂の連携プレーです。2人が直接交わる場面はありません。ですが亮司はとにかく雪穂のために行動し続けます。心理描写はないので、2人の内面は全く分かりません。想像しながら読み進めていくことに、この作品の面白さがあります。

それ以降

亮司と雪穂のつながりを匂わせる事件が次々と起きますが、2人は表面上は赤の他人として生きていて、つながりが見えません。

そんな時に現れたのが、桐原洋介殺害事件を担当していた笹垣刑事でした。彼だけは、次々と起こる事件の裏でこの2人がつながっていることを見抜いて、追い続けます。
そして捜査を進めていくうちに、事件の真実を知ることになるのです。

まとめ

いかがでしたか?

亮司と雪穂。その周辺の人間模様は、唯一の世界観があります。こんな人生もあるのか、と驚かずにはいられません。

読み切るまではかなりの時間がかかりますが、登山と一緒でその道中を楽しみたい作品です。

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ABOUT ME
さっさ
さっさ
塾講師。読書家。
1982年生まれ。愛知県一宮市の塾講師。読書量は年間100冊以上。勉強のやり方、自己啓発や心理学、ビジネスや哲学関連は読み尽くし、現在は小説が中心。読了記録を書き残しています。参考になればうれしいです。
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