「なぜあの人は集中力があるのか 仕事も勉強もうまくいく48の具体例」[中谷彰宏](練習でのミスにこだわろう)
どうも、さっさです。
今回は中谷彰宏の「なぜあの人は集中力があるのか」
2002年7月に第1刷発行です。
僕は単行本で買いました。もう18年以上本棚にありますね。
グッとくるところを5つ厳選
子供にとって大切なのは、学力よりも集中力だ。
成功する人の共通点は、集中力があることです。
親は子供に学力を身に付けさせたいと考えています。
でも、学力より大切な力があります。
それは集中力です。
子供にどれだけ集中力をつけさせるかが、親の役目です。
学力は集中力の結果にすぎません。
スポーツでも遊びでも、集中力はいろんな能力の基本です。
大人でも集中力のない人がいます。
集中力をアップさせることで、仕事や勉強の能率が上がり、成功に近づくことができるのです。
試合で負けるのは、集中力が切れたほうだ。
失敗した時の原因は、あとからいろいろと思い浮かびます。
でも本当の原因は、「集中力が切れた」ことです。
強い人と弱い人、プロとアマでも、技術的には大した差はありません。
根本的に違うのは集中力で、集中力のある人がプロになれるのです。
中学生でも50分の授業に集中できない人がいます。
大学生でも90分の講義に集中できない人がいます。
スポーツの試合では、少しくらいミスをしても負けにはなりません。
1つのミスでも「もうダメだ」と思った人は、そこで一気に集中力が切れます。
1つのミスで集中力が切れたことによって、後にミスが続いて負けてしまうのです。
どんなに技術がある人でも、集中力が切れたらそこでおしまいです。
勝負は自分も相手も苦しい中で、最後まで集中力を持ち続けた方の勝ちです。
別の言葉で言うと、我慢比べということです。
技術の差ではなく、集中力の差。
よく考えてみると、その通りですね。
本を読むことで、集中できる。
電車の中で本を読んでいる人がいます。
電車の中はとてもうるさいのですが、集中しているから本が読めるのです。
本を読んでも内容が頭に入らない、小説の世界へなかなか入っていけないことがあります。
これは買いてあることが難しいのではなく、気持ちがガチャガチャして集中できないからです。
本を読んでいると、いろんなことが勉強になるだけではありません。
本を読むことで、勉強や仕事を始めるための集中力が生まれてきます。
子供が本を読めないのは、集中力がないからです。
子供に本を読む習慣をつけさせるのは、本以外のいろんなことにも集中できる子供を育てることにもつながります。
絵本でもいいのです。
気が散ると絵本の世界には入っていけません。
絵本の世界へ入って、想像力をグングン膨らませることができるのは、集中力があるからです。
普段本を読まない人でも、何かに熱中することができれば、読書もきっとできます。
集中している人は一喜一憂しない。
精神力は強さだと思われがちですが、実は安定性が大切です。
落ち込まない、ブレない、パニックにならないということではありません。
サッカーの中田英寿選手や野球のイチロー選手には精神力があります。
2人に共通しているのは、試合の結果で一喜一憂しないことです。
それは平気な素振りをみせているのではありません。
1つ1つのプレーに一喜一憂しない精神力、精神の安定性を持っているのです。
気持ちの波の幅が小さく、一定に近い人ほど強い精神力を持っています。
一喜一憂しないというのは、結果やスコアに振り回されないということです。
本番でのミスにこだわっているひとは、練習でのミスにこだわっていない。
試合でのミスにこだわる人がいます。
そういう人ほど、練習の時のミスにはあまりこだわっていません。
本番と練習の意識の差が激しい人ほど、精神的に弱いのです。
練習はいい加減で、本番は一生懸命。
これではいけません。
本番でのミスにこだわってはいけません。
練習の時のミスにこそ、こだわらないといけません。
「なぜこうなったのか」を、練習の時にはとことん考えましょう。
練習の時にできたことは、本番でも同じようにできる。
そう開き直りましょう。
本番になって急にうまくなるわけがないのです。
まとめ
いかがでしたか?
この本からは勉強、仕事、スポーツなど人生のいろんな場面で役に立つマインドセットの方法が伝わってきます。
2002年の出版ですが、2021年の現在でも決して色あせていません。
2002年当時との違いは、スマホの触りすぎで集中力が落ちている人が多いということです。
これは塾講師として小中学生と向き合っていての実感です。
子供の集中力が落ちているのは間違いありません。
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