【読了記録】皮膚の下の頭蓋骨/P・D・ジェイムズ(女探偵コーデリア・グレイ シリーズ第2作)
どうも、さっさです。
P・D・ジェイムズの小説『皮膚の下の頭蓋骨』を読みました。
ネタバレ無しで振り返ります。
青字をタップすると、Amazonの商品ページに行けます。
読んだきっかけ
マンガ「名探偵コナン」14巻の裏表紙をめくったところにある探偵紹介を見たのがきっかけでした。
勢いでシリーズ2冊ともポチったのはいいのですが、1作目がまあ読みにくいわ別に面白くはないわで、ようやく読み切ったのを覚えています。
青山剛昌さんはこの作品からコナンに生かしたところはどこなんだろう?というのは謎のまま(汗)。
今作もそのテイストは変わらず、
「せっかく買ったんだから、1日10ページは読むぞ!」
と、自分にノルマを課しながらようやく読み切りました。
この小説はKindle版で購入しました。
読書端末はKindle Oasisを使っています。
あらすじと感想
二百年前の不気味な伝説が残る孤島コーシイ島。そこの贅を凝らした壮麗な舞台で演じられる古典劇に招かれ、いま、数人の客が島を訪れていた。主演女優クラリッサの義理の息子、従姉妹、元愛人……女探偵コーデリア・グレイもそのひとりだった。頻々ととどく死を暗示する脅迫状におびえるクラリッサの身辺警護のためである。狷介な女優とそれぞれ思惑を胸に秘めた七人の男女――不吉な雰囲気の漂うなか、開演を目前に、自室で顔を叩き潰されたクラリッサの惨殺体が発見された! ミステリの新女王が現代本格ミステリに新たな地平を拓いた大作。
Amazon商品ページより
クラリッサが殺された事件をコーデリア・グレイが解決します。
ただ、流れとしては名探偵による名推理ではなく、ひょんなことから探偵事務所を任された若い女性がなんとか頑張って事件を解決する、という感じです。
コナンみたいに名推理でトリックが分かったり、犯人のアリバイを崩したりということはありません。
待っているのは、まるで登場人物全員が舞台俳優にでもなったかのような長台詞。
「〜ですわ」って今じゃ聞かないような日本語訳もあり、今2023年9月で、ドラマ「トリリオンゲーム」とか「VIVANT」を見ている時期なのですが、比較すると違和感が大きい。
展開は遅いし、「コーデリアがんばれ!」とか「この先どうなるんだろう」という気持ちも起きない(汗)。
コーデリアに色気の要素もないし、読み続けるのはなかなか大変でした。
クラリッサを殺した犯人と動機さえ分かれば、この話はおしまいなわけですが、そこまでがめちゃくちゃ長く感じます。
改行が少なくて、地の文もセリフも長いので、とにかく読みにくい。
この本の前は五十嵐貴久『交渉人・遠野麻衣子 籠城』を読みました。
五十嵐貴久の小説って、全体的に改行が多くてストーリーが分かりやすくて、さらに人間の感情のツボが分かっている感じで読みやすいんですよね。
ですので、「1日10ページは読む!」とノルマを決めて最後まで読みはした、という感じです。たまたま他に読みたい小説がない時期だったので、なんとか読めました。
さて、物語の結末ですが、犯人も動機も想像を超えることはありませんでした。
普段からミステリー小説を読んでいる人にとっては、「おー、そうきたか」なんてことはないと思います。
まとめ
いかがでしたか?
今回はP・D・ジェイムズの小説『皮膚の下の頭蓋骨』の読了記録でした。
この本からやっと抜け出せたという感覚です。長かった。(ファンの人ごめんなさい)
何か参考になればうれしいです。
それでは、また。