【読了記録】捜査線上の夕映え/有栖川有栖
どうも、さっさです。
有栖川有栖の小説『捜査線上の夕映え』を読みました。
ネタバレ無しの忘備録です。
読んだきっかけ
「このミス2023年版」国内編第3位ということで。
1位『爆弾』、2位『名探偵のいけにえ』が続けて面白かったです。
3位の今作もあらすじにピンときて買いました。
僕は電子書籍で読んでいます。この小説はKindle Oasisで読みました。
あらすじ
大阪の場末のマンションの一室で、男が鈍器で殴り殺された。金銭の貸し借りや異性関係のトラブルで、容疑者が浮上するも……。
「俺が名探偵の役目を果たせるかどうか、今回は怪しい」
火村を追い詰めた、不気味なジョーカーの存在とは――。コロナ禍を生きる火村と推理作家アリスが、ある場所で直面した夕景は、佳き日の終わりか、明日への希望か――。
Amazon商品ページより
今作はコロナ禍という設定。
登場人物たちはマスクをしたり、距離をとったりしています。会食の場でもマスクを取ったりつけたりしながらのものになります。
評価
☆☆★★★(星2)
うーん、あんまりでした。
シリーズものを途中から読んでしまったのがまずかったのか。
いや、もし最初から読んでいたら、そこで「もうこの先は読まない」となったかもしれません。
普通の殺人事件が、普通に解決していくだけでした。
一応、最後に「そうだったのか」という展開が待っています。それが「このミス」3位たるポイントかもしれません。「このミス」の本の中では「エモい」と表現されています。
でも、僕にはあんまり面白くないものでした。
「このミス」3位ということで、ハードルが上がってしまいました。例えば直木賞候補だからといって、面白いとは限らないのと似ています。
有栖川有栖の作品を初めて読みました。本屋で小説がズラッと並んでいるのはずっと見ていて、名手なんだろうとは思っていました。名前が独特ですし、あ行からたどるとすぐいますし。でもなんだかがっかり。
491ページあって、読むのに結構時間がかかりました。それなのに…という思いもあります。
ブックオフに売りたいけど、Kindle版で買ってしまったから売れない(涙)。
有栖川有栖の小説を開拓していくよりも、まだ東野圭吾の小説を再読した方がいいという感覚があります。
ファンの人、ごめんなさい。
ここまでコケにするのに、なんで星1じゃないのかって?
それは以前読んだ『もしも彼女が関ヶ原を戦ったら』の退屈さと裏切られた感じよりは気持ちの揺れが小さかったからです。
まとめ
いかがでしたか?
今回は有栖川有栖の小説『捜査線上の夕映え』の読了記録でした。
以前、伊坂幸太郎や村上春樹の小説がなじめなくてリタイヤしました。
そこに有栖川有栖も仲間入りです。
それでは、また。