伊坂幸太郎

【読了記録】グラスホッパー/伊坂幸太郎(殺し屋たちが不思議につながる)

さっさ

どうも、さっさです。
伊坂幸太郎の小説『グラスホッパー」を読みました。

正直イマイチで、面白くありませんでした。

ですので、この記事はSNSで拡散しませんし、Amazonへのリンクも貼りません。

でも、ちゃんと読んだし、読了記録を残すことが大事と思っていますので、こうして書きます。

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読んだ経緯

『ホワイトラビット』(作者が途中で解説を挟む手法が面白く、よかった。評価が高い作品が色々あるから他のも読んでみよう!)

↓ 

『重力ピエロ』(レイプ、放火、落書きが不思議につながる話。なんかイマイチ。文体が軽く、ノリがいいのが特徴ですが、別に面白くはありませんでした。)

『アイネクライネナハトムジーク』(斉藤和義の歌は元々知っていたので、前半は感動。後半のボクシングの話はどうでもよかった。)

『グラスホッパー』(Kindle Unlimitedで発見。映画化され、評価も高い作品。どれどれ、という感じ。)

あらすじと感想

「復讐を横取りされた。嘘?」元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。鈴木は正体を探るため、彼の後を追う。一方、自殺専門の殺し屋・鯨、ナイフ使いの若者・蝉も「押し屋」を追い始める。それぞれの思惑のもとに―「鈴木」「鯨」「蝉」、三人の思いが交錯するとき、物語は唸りをあげて動き出す。疾走感溢れる筆致で綴られた、分類不能の「殺し屋」小説。

「BOOK」データベースより

評価☆★★★★(星1つ)ファンの人、ごめんなさい。

鈴木、鯨、蝉。人殺しをいとわない3人が不思議に交錯する話。

「…で?」というのが正直な感想です。

Amazonでは「人間感」「伊坂ワールド」が高評価の要因となっていますが、僕にはイマイチでした。

軽い。

「車に轢かれて、首が変な方に曲がった」とか、「高いところから飛び降りて肉が潰れる音がした」とか、状況のみ描かれているのが特徴。

人がサクッと死ぬ印象。

しかも、そこに本人のつらさや周囲の苦しみが描かれない。

苦しみどころか、身近な例え話や軽いユーモアで乗り切っています。

実際に生死の境の場面で、こんなに肝が据わった会話ができるわけがない。

以前、僕の家のベランダで鳩が死んでいるのを発見しました。家族は誰も触れなくて、仕方なく僕が庭に埋めました。もう動かないはずなのですが、目を見開いたままの鳩を触るのには相当の勇気が必要でした。それから数ヶ月経ちますが、土の下がどうなっているか想像するだけで気持ち悪くなります。鳩ですらそんな感じなのに、人間の死体となったら、一体どれほどの覚悟が必要なのか。

アメリカ空軍の兵士は任務を終えると、決して少なくない人がPTSD(トラウマ)になって、別の任務につけなくなります。殺人とはそういうことなのです。やられた側は憎しみを募らせ、デモやテロへとつながります。

「死」や「殺人」をユーモアで乗り切る。

おそらくこれが「伊坂ワールド」の正体。

でも僕は面白くありません。

『重力ピエロ』も『グラスホッパー』も面白くなかったので、もう他の伊坂小説はしばらく読みません。今ではないのです。

まとめ

いかがでしたか?

今回は伊坂幸太郎の小説『グラスホッパー』を読了記録でした。

Amazonで評価が高いのに面白くないのは、ショックです。

自分の感覚が退化したとか、周囲とは変わった感覚を持ってしまっているとか、自分を疑ってしまいます。

でも、面白くないものを無理やり「面白いね」って周囲に合わせるのも辛い。

まあ、音楽とかお笑いとかと一緒です。好みですよね。

「イマイチ」というのをわざわざ発信しなくても、とも思いますが、同じことを思っている人がいれば、励みになりますからね。

それでは、また。

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ABOUT ME
さっさ
さっさ
塾講師。読書家。
1982年生まれ。愛知県一宮市の塾講師。読書量は年間100冊以上。勉強のやり方、自己啓発や心理学、ビジネスや哲学関連は読み尽くし、現在は小説が中心。読了記録を書き残しています。参考になればうれしいです。
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