小説

ブラックペアン1988/海堂尊

さっさ

どうもさっさです。
小説『ブラックペアン1988』を読みました。
ネタバレ無しで忘備録を残します。

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読んだきっかけ

2024年9月。テレビドラマ「ブラックペアン2」が終わりました。僕は見ていなかったのですが、塾で小5の男子が「面白かった」と言っていたので、話を合わせるためにプライムビデオにあった「ブラックペアン1」をとりあえず視聴。

あらら、面白いやんか。

二宮和也はオラつく感じの役柄がよく似合いますね。映画「検察側の罪人」でも名演でした。

ということでAmazonで原作小説を探したら、ブラックペアンシリーズ3部作が合本で、しかも安く販売していました。

ちなみに僕、チームバチスタシリーズは既に全部読んでいます。最高でした。あの頃の興奮をもう1度ってな期待と共にKindle版をポチったのでした。

あらすじと感想

1988年、世はバブル景気の頂点。「神の手」を持つ佐伯教授が君臨する東城大学外科教室に、帝華大の「ビッグマウス」高階講師が、手術の新兵器「スナイプ」を手みやげに送り込まれてきた。高階と真っ向から対立する「オペ室の悪魔」渡海。研修医の世良は、大学病院の激震に翻弄され……。『チーム・バチスタの栄光」につながる海堂ミステリーの原点。日曜劇場原作。

Amazonの商品ページより

基本的にはドラマのシーズン1と同じ流れ。ある患者の胸の中にペアンが入ったまま縫合された謎が解明されるまでの話。

『チーム・バチスタの栄光』と違って、ドラマとは全然違う雰囲気に戸惑いました。なんか危機感がない。

渡海はドラマほど嫌な奴じゃないし、やたら1000万円って言いません。

看護師の猫田とはそれほど関係が深くないし、高階は小説の方がオラオラしています。

竹内涼真が演じた世良。新人研修医という設定は同じなものの、小説では過去にやっていたサッカーがちょこちょこ出てくるし、看護師の花房との恋愛がドラマよりもストレートに展開されます。

途中でチーム・バチスタにも出てきた田口が出てきますが、とりあえず出てくるだけという感じ。

なんだかドラマとの違いに戸惑ったまま読み終えた印象でした。小説はドラマほどスナイプの普及に高階の命運がかかっている感じがしないし、出てくる患者の命の危機をあまり感じさせません。

チームバチスタの時もドラマが先で小説が後でしたが、これはドラマのリプレイで面白かったです。でも今作は登場人物たちの言動がドラマと違うことが多くて、戸惑ってしまいました。

医療系の話なのですが、ミステリーというほどではありません。ずっと平和です。先にドラマを見て、なぜペアンが胸に入ったまま?という謎が分かってしまった状態で読むと、面白くありません。

僕みたいな警察小説好きには向かないかもしれませんね(汗)。

ドラマとの違いを楽しみたいという人には向いているかもしれません。

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ABOUT ME
さっさ
さっさ
塾講師。読書家。
1982年生まれ。愛知県一宮市の塾講師。読書量は年間100冊以上。勉強のやり方、自己啓発や心理学、ビジネスや哲学関連は読み尽くし、現在は小説が中心。読了記録を書き残しています。参考になればうれしいです。
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