【読了記録】ソウルケイジ/誉田哲也
どうも、さっさです。
誉田哲也の小説『ソウルケイジ』を読みました。
ネタバレ無しで振り返ります。
読んだきっかけ
ドラマ「ストリベリーナイト」です。
ストーリーといい、キャスティングといい、雰囲気といい、完璧な刑事ドラマでした。
主題歌のGReeeen「ミセナイナミダハ、きっといつか」はいまだに車の中で聞いています。
僕は勝手に今泉(高嶋政宏)に自分を重ねていました。直感で動くタイプで、人間関係でドロドロしない感じがなんか好きでした。
映像作品でグッときたものは、原作小説も読むようにしています。
ドラマとの違いがあったり、やっぱり小説の方が描写が細かかったりというところが楽しめます。
ドラマを知っているから早く読めますしね。
全巻購入したものの、前作『ストロベリーナイト』を読んでから、ずいぶん間が空いてしまいました。
あらすじと感想
多摩川土手に放置された車両から、血塗れの左手首が発見された!近くの工務店のガレージが血の海になっており、手首は工務店の主人のものと判明。死体なき殺人事件として捜査が開始された。遺体はどこに?なぜ手首だけが残されていたのか?姫川玲子ら捜査一課の刑事たちが捜査を進める中、驚くべき事実が次々と浮かび上がる―。シリーズ第二弾。
「BOOK」データベースより
読む前にあらすじを見ただけで、
「あ、石黒賢のやつ!」
と、ドラマがすぐに浮かんできました。ドラマを見てからずいぶん経ちますが、まだ覚えています。
今作では姫川を中心とした警視庁内の人間関係も見どころ。
姫川(竹内結子)と菊田(西島秀俊)の関係に割って入ろうとする井岡(生瀬勝久)。
井岡は生瀬さんが小説のまんま演じている印象。生まれは東京なのに関西弁で話し、姫川のことが大好き。
でも、姫川と菊田はドラマの方が硬派、お互い感情を表に出さない感じ。
小説では姫川や菊田の胸の内がちょこちょこ描かれます。これがいい。
姫川は菊田のことが完全に好きですね。ドラマではそんなそぶり、あんまりなかった。
菊田も姫川が好きで、絡む井岡を何度か引き離そうとします。
途中でキスするんですよ、姫川と菊田。しかも、姫川の方から。
こんなシーン、ドラマにあったかな。またドラマが見たくなってきました。
あと、日下(遠藤憲一)の人間性も深掘りされます。これも印象的
日下といえば、予断を一切許さない物的証拠命といった捜査が心情。
姫川や今泉が「こんな証拠が出てきたんだから、多分こうなんじゃない?」といった憶測を真っ向から否定します。
なんでこんな人間になってしまったのか。
それは昔、ガンテツ(武田鉄矢)と組んで事件の捜査をしていたところ、ガンテツにはめられ、誤認逮捕をしてしまったからなんです。
この1件以来、日下は証拠絶対主義を貫いています。
でも、直感型の姫川にとって日下は天敵。
さらに、姫川は17歳の頃に男に乱暴された経験があるのですが、日下がその男に似ているというのです。じゃあ、しょうがないか。
メインの事件は、間違いなく衝撃の結末。
他の刑事ドラマ、小説では見たことがない展開が待っています。
グロいのが苦手な人はやめておいた方がいいですが、平気な人はぜひ読んでほしいですね。
まとめ
いかがでしたか?
今回は誉田哲也の小説『ソウルケイジ』の読了記録でした。
ドラマでは最終回に描かれた事件ですが、小説ではシリーズ第2巻ということですね。
どんな意図があって順番を入れ替えたのか分かりませんが、面白いのは間違いないです。
次作を読んだら、また感想を書きます。
それでは、また。
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