【読了記録】分身/東野圭吾(自分のクローンが現れたらどうする?)
どうも、さっさです。
東野圭吾の小説「分身」を読み終えました。
あらすじ
函館市生まれの氏家鞠子は18歳。札幌の大学に通っている。最近、自分にそっくりな女性がテレビ出演していたと聞いた―。小林双葉は東京の女子大生で20歳。アマチュアバンドの歌手だが、なぜか母親からテレビ出演を禁止される。鞠子と双葉、この二人を結ぶものは何か?現代医学の危険な領域を描くサスペンス長篇。
「BOOK」データベースより
鞠子と双葉は「似ている」なんてものではなく、本人そのもの。
周りの人は口を揃えてそう言います。
しかし、双子だとしても年齢が違うし、一体どういうことなのか?
北海道の鞠子の家は火事になって、母親が死亡。
鞠子は自分の顔が母にも父にも否定ないことを気にしていました。
東京では双葉の母親が謎の事故死。
2人は出生の謎を解き明かそうと、それぞれ動き出します。
感想
・自分とそっくりな人物がいるとしたら?不気味だ。
もし自分とそっくりな人物がいたらどう思うだろう。
顔立ちが似ている人ならこれまで何人かいましたが、そっくりそのままという人にはさすがに会ったことがありません。
鞠子と双葉の戸惑いっぷり。
そりゃそうなりますよね。
・鞠子と双葉はなかなか会えない。
出生の謎を追っていくうちに、お互いに会うのがいい、ということになります。北海道と東京を行ったり来たりしますが、お互いなかなか会えません。
そういうふうに書かれたのでしょうが、なかなかヤキモキします。文庫本で457ページありますが、先が気になり過ぎて、あっという間に読んでしまいます。
・表紙のレモンが印象深い。
双葉は母親と食べていたのか、レモンを2つ買って、テレビの上に置いておく習慣があります。
鞠子が双葉の家を訪れた時に、そのレモンを発見。
「どうやって食べるのかな?」
物語が終わって本を閉じた時、表紙のレモンを見ながら、しばらく時が止まったように思いました。
この読後感、良いです。
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