『「超」独学法』[野口悠紀雄](さあ、つべつべ言ってないで始めましょう)
この本はこんなあなたにオススメ
- 学生の頃の勉強をもう1度学び直したい!
- 副業やプログラミング、英語など、新しいことを学びたい!
- AI時代の新しい働き方、日本でも徐々に増えているフリーランスを検討中!
- そもそも根本的な勉強法や心構えが知りたい!
読んだきっかけ
中学生の時に『「超」勉強法』に出会って野口さんの虜になりました。
「なぜ勉強するのか?」
「勉強するとしたら、どうやれば効率よくできるのか?」
ずっと悩んでいた僕には、画期的な本でした。
大人になって、『「超」独学法』を発見。
即買いでした。
この本から学べること
独学は難しいという思い込みを捨てて、とにかく始めよう。
「独学は難しいから学校に行かなきゃ…」
「できる人はいいけど、自分にはできない…」
こんな思い込みが損です。
独学にしても、学校に行くとしても、とにかく始めることです。
始め方は3つ。
1 気になる分野をSNSで検索する。
2 気になる分野のニュースを毎日チェックする。
3 分からない語句があったら、すぐに意味を調べる。
こうして勉強の方向性が決まったら、独学スタートです。
会社員であれば、兼業やフリーランサーを目指そう。
これまでの社会は学歴社会でした。でも学歴が重要なのは、ほんの一部の職種だけです。大半の人は、学歴やスキルに関係なく、言動や態度だけで出世が決まったり、給料が上がったりしています。
むしろ高学歴で高スペックなのに、言動や態度がイマイチなせいで、会社では冷遇されている人も一定数います。なんのために勉強を頑張ってきたんだか、という感じですよね。
ですから、1つの組織に全てをかけてしまうのではなく、自身の市場価値を高めるべく兼業やフリーランサーを目指しましょう。
SNSやブログ、YouTubeで得意な分野の発信をしたりアフィリエイトをしたりして、得意なことで社会貢献をする試みがオススメ。
アメリカでは2027年にはフリーランサーが約8650万人で、労働者の約50.9%と過半を占めるようになると予測されています。
日本では転職や起業がまだ少数派です。会社員であれば定年後のことや独立する時のことを見越して、英語やプログラミング、副業の勉強を始めておくといいでしょう。
独学を継続させるためには?
1 目的をはっきりさせる
スキルアップや社会貢献など、目的をはっきりさせることです。
例えば楽器をやっている人で発信していないのであれば、こんなもったいないことはありません。音楽には人を変える力があります。あなたの演奏で救われる人が必ずいます。何かで発信するようにしましょう。
2 勉強が楽しく思えるようなものを活用する
読書をしているのであれば「読書メーター」や「ブクログ」などのアプリを使いましょう。読んだ経験を自分の中だけにしまっておくのはもったいない。発信することであなたの記憶が社会貢献になる可能性があります。「いいね」が1つでもあれば承認欲求が満たされて、さらに継続できます。
3 教えることで学ぶ
塾講師としての経験で、「教えること=アウトプット」が最強の勉強法です。人に教えるレベルまで理解すれば、まあ忘れません。
例えば映画やドラマ。具体的に何が「面白かった」のかを説明できればOK。
4 勉強の時間を確保する
勉強ができない最大の原因が「勉強の時間が決まっていないこと」
朝なのか夜なのか。平日なのか休日なのか。こういった選択も大事ですが、「まとまった時間がないとできない」という勘違いを振り払うのも大事です。1分あれば、英単語1つ覚えられます。1分あれば本が1〜2ページは読めます。
AI時代こそ独学が大事になってくる
計算やボードゲームなどAIの進化は目覚ましいものがあります。
しかし、現在のAIの欠点は「言語を人間のように使えないこと」です。
「これ」「それ」といった日本語のこそあど言葉や英語のitなどの代名詞。これらが何を指しているか。また「とても」や「very」がどの程度の意味なのか。こういったことがAIには理解できません。今後もしばらくはこの状態が続くとされています。
ですから翻訳など、言語が一定の割合を占める職はAIに取って代わられるということはありません。