「自宅学習の強化書」[教育YouTuber葉一](書いてあること正しい。あとは行動に移せるか。)
どうも、さっさです。
今回は「自宅学習の強化書」から勉強のポイントを紹介します。
2021年4月25日時点で、Amazon売れ筋ランキング、学習指導部門第1位。書籍全体でも63位。売れています。
帯には「塾へ行かなくても成績が超アップ!」
さらに「松丸亮吾さん推薦!勉強について聞きたいこと、誤解されがちなことへの答えがほぼ全て載ってる、親子で読みたい“勉強法”の百科事典」とあります。
期待大ですね。
著者の葉一さんとは?
葉一(はいち)
本書より
教育YouTuber。2児の父。東京学芸大学卒業後、営業マン、塾講師を経て独立。
「塾に通えない生徒が、自宅で塾の授業を受けられる環境をつくりたい」という想いから、 2012年6月YouTubeチャンネル「とある男が授業をしてみた」の運営を開始する。
授業動画はすべて無料で、小中高生の主要教科とその単元を広くカバーしており、
これを活用して自宅学習で志望校に合格する生徒が続出。
親切、丁寧で頼りがいのあるキャラクターと簡潔明瞭な授業動画で人気を博す。
チャンル登録者数は113万人、動画累計再生回数は3億回を超える(2020年12月現在)。
テレビも含めメディア出演も多数。
著書に『合格に導く最強の戦略を身につける! 一生の武器になる勉強法』(KADOKAWA)などがある。
ふむふむ、営業マン→塾講師という人なんですね。
…強い。
転職して塾講師になった人が、生徒を多く集めるケースが実際にあります。それは「売り方」を知っているからです。塾でいえば、生徒の行動の変え方や保護者の感動のさせ方を知っている、ということです。
新卒で塾講師になった場合「授業をうまくできるようになりたい」「教材をもっと良くしたい」と、売り上げとは大きく関係ないところに力を注ぎがちです。でも、本当に集中すべきは、子どもの行動を変えて成績を上げるということ。営業マン→塾講師と転職した人は「人を動かす力」があります。だから授業も上手いし、教材や講座がよく売れます。
この本から学べること
・ドリルや参考書は、誰かの推薦やクチコミを信じすぎない。選ぶ時はネットよりも書店で。
ドリルや参考書は、書店で実際に手に取って中身を見るのがオススメ。書店に並んでいる時点でどれもいいものなので、見た目が自分の感覚に合うものを選ぶといいですよ。
・勉強計画は「時間」ではなく「量」で決める。
勉強する時に「今日は2時間勉強するぞ」と時間で決める人が多いのですが、オススメしません。勉強したつもりになってしまいますし、やる気を継続させるのも難しいです。
ワークを何ページやるか、といった量を目標にするのがオススメです。
時間を目標にする時は「今から30分以内で終わらせる」という感じで目標タイムを決めるのはOKです。
・休憩は1時間ごとにする。
人間の集中力は長くありません。長くても1時間で休憩しましょう。それを3セットやれば、結果として3時間勉強したことになります。休憩せずに3時間ずっと集中できる人はいません。
小学生から高校生までは1つの授業が50分。大学は90分ですが、どれだけ集中していてもその時間が限界だということです。
・やってはいけない勉強法とは?
パッと見、効果的に思えても作業になってしまっているならやめたほうがいいです。
英単語帳の作成、美しいノート作り、手を動かしているだけの漢字・英単語練習…。作業なのか勉強なのかを振り返るのもいいきっかけになります。
・勉強しない日は絶対に作らない。
5分だけでいいので絶対に勉強しましょう。
完全にオフの日を作ってしまうと、罪悪感がわいてきてマイナス面が大きくなってしまいます。「自分は今日勉強できなかったダメな人間」と自己肯定感を下げてしまいます。5分だけでいいですから、何かやりましょう。
・数学で大事なのは、捨てる問題を決めること。
ワークの章末問題に時間を取られてしまっている人は多いです。今の自分のレベルでこの問題は必要なのか?ということを考えるようにしましょう。解説を見ても理解できないものは、テスト直前であれば捨ててしまって大丈夫です。それよりも確実に点数が取れる範囲の勉強をしましょう。
・暗記ものは問題演習とセットでやる。
社会や理科の一問一答は、教科書を見ただけで満足してしまっていませんか?実際に問題集を解いてみることで分かります。スムーズにできればいいのですが、答えが浮かばないようであれば、覚えるポイントを意識しながら教科書を見るようにしましょう。
まとめ
スポーツやゲームは上手い人のプレーを参考にするのに、勉強になると我が道を進んで失敗する人は少なくありません。
この本に書かれていることを行動に移すことができれば、成績は必ず上がります。
塾に行かなくても成績が上がればいいのですが、実際にそういう人はごくわずかです。特に勉強は「大事」だと頭では分かっていてもなかなか習慣化できないのが、難しいところ。
書いてあることは間違いありません。あとは行動に移せるかどうかです。