「使命と魂のリミット」[東野圭吾]あらすじ(読み応え抜群の医療サスペンス)
どうも、さっさです。
今回は東野圭吾の長編医療サスペンス「使命と魂のリミット」あらすじと感想。
2006年12月5日に単行本、2010年2月25日に文庫本が発行されました。
2011年にはNHK『土曜ドラマスペシャル』枠でテレビドラマ化されました。
あらすじ
研修医の氷室夕紀は心臓血管外科の権威である西園教授のもとで働いています。
夕紀の父、健介は心臓の病気で西園教授執刀の手術を受け、亡くなっていました。
「父のような人を救いたい」という想いから、夕紀は医者になろうと決めたのです。
一方、病院には脅迫状が届きます。
「過去の医療ミスを公開しないと、病院を破壊する」
この医療ミスとは、西園教授のことを指しているのでしょうか。
夕紀の父健介は元警察官。
過去にバイクで逃げる若者をパトカーで追いかけ、事故死させてしまった経緯があります。
なんとその若者が、西園教授の息子だったのです。
西園教授は、健介が息子を実質殺してしまった人物だと分かっていて手術をしたのでしょうか。そしてわざと医療ミスをすることで、息子の復讐をしようとしたのでしょうか。
医療ミスの真相解明と病院の危機。
この2つを軸にして、物語は進んでいきます。
感想
医療ミスは「チーム・バチスタの栄光」のような、病院の危機は「天空の蜂」のようなハラハラ感を味わいました。
物語の中では、大動脈瘤と胆管癌が同時に見つかってしまって、治療に悩むおばあちゃん患者とその娘家族が登場します。
このシチュエーションは、東野さんの母が亡くなった時の状況からヒントを得たそうです。医療の裏側を描くミステリーは多いですが、たまには医療への期待を書いた小説があってもいいのではないか、という思いで書いたそうですよ。
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