東野圭吾

【読了記録】歪笑小説/東野圭吾(作家と出版社の裏側って、そういう感じなのか。)

さっさ

どうも、さっさです。
東野圭吾の小説『歪笑小説』を読みました。
ネタバレ無しの読了記録です。

文庫本発行 2012年1月25日。
読了 2022年5月3日。

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読んだきっかけ

東野作品を全部読む計画が進行中です。

これで100冊中96冊。

あと少しです。

「1冊目って何だったんですか?」って聞かれるんですけど、何だったかは覚えていません(汗)

あらすじと感想

新人編集者が目の当たりにした、常識破りのあの手この手を連発する伝説の編集者。自作のドラマ化話に舞い上がり、美人担当者に恋心を抱く、全く売れない若手作家。出版社のゴルフコンペに初参加して大物作家に翻弄されるヒット作症候群の新鋭…俳優、読者、書店、家族を巻き込んで作家の身近は事件がいっぱい。ブラックな笑い満載!小説業界の内幕を描く連続ドラマ。とっておきの文庫オリジナル。

「BOOK」データベースより

読書をしていると、作家と編集担当とのやりとりや、出版社の中ってどうなってるんだろ?と疑問が湧いてきます。この本は、そんな疑問を解決してくれます。

伝説の編集長、獅子取ししどり
 自分のところで連載・出版を勝ち取るためなら何でもします。とにかく謝ったり、作家が怒っていたら一緒に怒ったり。作家の機嫌を取る、という点では彼の右に出るものはいないでしょう。
 会社勤めで、何とか出世・昇給を勝ち取りたい、という人には、獅子取の言動がかなり参考になるはずです。こうすれば会社で出世できるのか、ということがよく分かります。

自分を大物だと勘違いしている作家、熱海圭介。
 熱海圭介の振る舞いは、我が身を振り返るいいきっかけになります。
 作家というのは、一度新人賞に輝いたくらいでは食っていけません。大勢の人に受ける作品を継続的に出版していかなければいけません。ところが、特に面白くもなく受賞してしまった『撃鉄のポエム』を財産にして、熱海は後輩の作家や編集担当者に偉そうな振る舞いをしてしまうのです。
 編集担当が女性に代わることで、テンションが上がる熱海。「キレイな女性と一緒に仕事ができたら」と願う男性心理をうまくついています。この女性に関わる話「罪な女」は面白かったです。

巻末のパロディ広告も面白い。
 『撃鉄のポエム』『虚無僧探偵ゾフィー』など、このシリーズに登場する小説が、まるで本当に出版されているかのように載っています。読んで見たいような、読みたくないような…

東野圭吾、2022年5月時点の最新作『マスカレード・ゲーム』の読了記録はこちら↓

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ABOUT ME
さっさ
さっさ
塾講師。読書家。
1982年生まれ。愛知県一宮市の塾講師。読書量は年間100冊以上。勉強のやり方、自己啓発や心理学、ビジネスや哲学関連は読み尽くし、現在は小説が中心。読了記録を書き残しています。参考になればうれしいです。
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