【読了記録】リベンジ/五十嵐貴久(孝子vsリカ)
どうも、さっさです。
五十嵐貴久の小説『リベンジ』を読みました。
ネタバレ無しで振り返ります。
青字をタップすると、Amazonの商品ページに行けます。
この小説はKindle版で買いました。
読書端末はKindle Oasisを使っています。
時系列順に整理します
出版順としては8冊目で2023年8月時点での最新刊。
ですが、時系列順としては7番目になります。
『リバース』→『リセット』→『リフレイン』→『リハーサル』→『リカ』→『リターン』→『リベンジ』→『リメンバー』という感じ。
あらすじと感想
十二発の銃弾を雨宮リカに撃ち込んだ事件から約二年――懲戒免職になった元刑事の青木孝子は浮気調査専門の興信所に勤めていた。リカの復讐に怯える日々を過ごすなか、リカらしき女の目撃情報が届く。事件に決着をつけるため京都へ向かった孝子は、リカの異常な逃亡生活の足取りを摑むが……。憎悪に塗まみれた二人が再び対峙する、シリーズ第八弾。
Amazonの商品ページより
過去作あらすじの振り返りがちょこちょこあって、この小説から読んでも問題ない親切設計になっています。僕も忘れているところがあって、いい振り返りになりました。
それにしても、リカってこんなに凶暴な生き物だったかな、と改めて思い知らされます。
顔だけ見れば美人と言えなくもなく、でも目や鼻が微妙にずれていて、肌の色は泥のよう。感情が高まると腐った牡蠣を酢で煮込んだような匂いがする。
んでもって、争いの場面になるとジャッキー・チェンかよってくらいの身のこなし。
医療の知識が半端なく、12発の銃弾をくらっても生きている。
・・・マジか。なんだ、この女。
興奮するとひらがなだけで句読点無しで話し続けるのは、今作でも健在。でも読むのが大変(汗)。もしこれが映像作品になったらどんな風になるのか、興味がありますね。
「尻つぼみ」「腐敗臭」が今作で新たに学んだワード。
「尻すぼみ」「腐卵臭」のミスプリかと思ってしまいましたが、調べたらどちらもちゃんとある言葉でした。
リカの登場がかなり終盤なので、中盤はじれったい印象でした。
まあ、その分孝子の苦しみとか、リカの恐ろしさが増幅しましたけども。
次回作の構想が既にあるそうですが、この先もリカがなんだかんだ逃げ続けるような話が続くとなると、初期の頃の面白さとは違った印象になりますね。
なかなか海賊王にならないルフィ、なかなか黒の組織との決着がつかないコナン的な。安定なんだけど、もう1つ何か欲しいみたいな。
今作では孝子の他に、テレビ局の佐藤という男の話も並行してあります。
令奈という美人女性と京都へ出張するシーンがありますが、これが何とも男の夢という感じで、リカの存在を一旦横に置いておきたくなります。
どんな風に落ち着くのかと思ったら、ちゃんとリカに繋がるものでした。
あ、書き忘れていましたが、事件のシーンに関しては描写がしっかりグロいです。今作がシリーズ初という人は注意が必要かもしれません。
まとめ
いかがでしたか?
今回は五十嵐貴久の小説『リベンジ』の読了記録でした。
長編の『新宿鮫』シリーズと違って、サクッと読めるのが特徴ですね。
このまま今リニューアルしている「交渉人」シリーズに行こうかな。
読書スランプはすっかり回復しましてね、村上春樹とか、東野圭吾のブログ開設前に既読で感想未投稿の小説の再読とかも、並行してやっております。
これらもそのうち感想を書きます。
それでは、また。