【読了記録】リフレイン/五十嵐貴久(リカ第6弾。看護学校火災事件の詳細が明らかに!)
どうも、さっさです。
五十嵐貴久の小説『リフレイン』を読みました。
ネタバレ無しで振り返ります。
発行 2021年3月25日
読了 2022年5月
「リカ」シリーズ第6弾。雨宮リカの看護学校時代に発生した、火災事件の詳細が明らかになります。
読んだきっかけ
五十嵐作品は4冊読んだ後に、この「リカ」シリーズに突入。(このサイト内に読了記録があるので、よかったらご覧ください。)
「リカ」シリーズは、2022年5月時点では6冊発行されています。
5冊を順に読んできて、ついにここまで来ました。
ただ、発行順と作中の年代順は異なっています。
こう聞くと、読むのに一瞬戸惑いますけど、何も考えずに発行順に読んで問題無しです。
著者の五十嵐さんは、発行順に読んだ後に年代順に読むと2度楽しめる、とおっしゃっています。
あらすじと感想
悲鳴をも、焼き尽くす! ! !
最悪の火災事故——唯一の生存者が語る、
看護学校時代の“雨宮リカ”の素顔とは?生徒、教職員あわせて百二十余名の命を奪った「青美看護専門学校火災事件」。
「BOOK」データベースより
その惨劇の前触れは、すでに一年前から始まっていた。
轢死、飛び降り、練炭自殺……学校の内外で続発する生徒たちの非業の死。
その周囲には、いつも「彼女」の影がちらついていた——。
阿鼻叫喚の地獄と化した火災の、唯一の生存者が語る看護学校時代の“雨宮リカ” の素顔とは。シリーズ第六弾!
雨宮リカの看護学校時代のエピソード。
年代順としては、リカの小中学生の頃を描いた『リバース』の次に当たります。
120人以上が死傷した看護学校火災事件に至るまでの1年が描かれています。
看護学校時代の“雨宮リカ”の素顔とは?
ってありますけど、他の時代の雨宮リカの素顔がやばいのをもう知っているので、
「どうせ、人気者や邪魔者をうまく消していくんだろうな」
と、なんとなく予想がつきます。
「あ、きっとこの人、後でひどい目に遭う!」
と思いながら読んでいると、高確率で当たります(汗)
どう見てもリカが犯人なんですが、この世界の警察はなかなかリカにたどり着けません。それももうお約束みたいなものです。
これで「リカ」シリーズは一旦終了です。
犠牲になる被害者を何人も見てきて、心が痛みました。
ネットでの反応を見てると、リカのぶっ飛びっぷりに共感したり反感があったりがメインです。
でも僕は、まるでリカのおもちゃのように、いらなくなったらひどい目に遭わされる被害者たちの方が印象に残りますね。みんないい人たちなのに……という感じ。
しかも、合間に読んだものが『殺戮にいたる病』、『切り裂きジャックの告白』。偶然これらも被害者が切り裂かれるお話だったので、グロさに余計やられました(汗)
次は青山美智子の心温まる小説が読みたいなあ。
それでは、また。