【読了記録】ビター・ブラッド/雫井脩介(軽めの刑事小説でした)
どうも、さっさです。
雫井脩介の小説『ビター・ブラッド』を読みました。
ネタバレ無しの忘備録です。
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読んだきっかけ
映画『検察側の罪人』をきっかけに、雫井作品にハマりました。
以来、『クロコダイル・ティアーズ』、『火の粉』、『虚貌』と読了。『ビター・ブラッド』で5作目となりました。
このまま全制覇したいですね。
小説はKindle派。端末はKindle Oasisを使っています。
あらすじと感想
ベテラン刑事の父親に反発しながらも、同じ道を歩む息子の夏輝。夏輝がはじめて現場を踏んでから一カ月が経った頃、捜査一課の係長が何者かに殺害された。捜査本部が疑う内部犯行説に、曲者揃いの刑事たちは疑心暗鬼に陥るが…。初の現場でコンビを組む事になったのは、少年時代に別離した実の父親だった―。
「BOOK」データベースより
これまで読んできた雫井作品に比べると、ちょっと拍子抜けしてしまいました。
重厚な警察、家族小説と思いきや、ユーモア寄りで軽〜く進んで行きます。
調べたら、佐藤健と渡部篤郎が親子刑事役でドラマ『ビター・ブラッド』がありました。なるほど、こういうテイストだったのか。
もっとこう、東野圭吾の『白鳥とコウモリ』みたく、人の業とは、罪と罰とはみたいなものを期待していたのですが、違いましたね。
緊迫感がそこまでいらない人にはオススメです。
『検察側の罪人』のイメージで見ると、肩透かしを喰らってしまうかもしれませんね。
刑事たちが良いキャラしていて事件を解決する話は、『あぶない刑事』や『古畑任三郎』、『踊る大捜査線』で既にお腹いっぱい。僕はもういいかな。
いつも印象に残ったところをハイライト(紙の本だとふせん)をするのですが、この小説は1つもハイライトしませんでした。
それだけサクッと読めるということは言えるかもしれません。
「ビター・ブラッド」というタイトルは興味深いものがあります。
主人公の親子が両方ともに刑事なんですが、遺伝の血にどこか苦いものがあるとも取れますし、途中で夏輝が蚊に刺されるのですが、その血が物語の鍵になるかもしれないくだりとも取れます。真相は分かりません。
まとめ
いかがでしたか?
今回は雫井脩介の小説『ビター・ブラッド』の読了記録でした。
こういう軽めのものがあるから、『検察側の罪人』のような重厚感のあるものがより印象的になるのだと思います。
気になれば、ぜひ。
それでは、また。