【読了記録】火の粉/雫井脩介(うん、しょうがない)
どうも、さっさです。
雫井脩介の小説『火の粉』を読みました。
ネタバレ無しで振り返ります。
読んだきっかけ
近所の本屋の文庫コーナーで平積みされていて、買いました。
以前『検察側の罪人』の映画と小説を見て、面白かったんですよね。雫井脩介の小説をもっと読んでみたいと思ってはいました。
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あらすじと感想
元裁判官で、現在は大学教授を務める梶間勲の隣家に、かつて無罪判決を下した男・武内真伍が越してきた。愛嬌ある笑顔、気の利いた贈り物、老人介護の手伝い…武内は溢れんばかりの善意で梶間家の人々の心を掴んでいく。手に汗握る犯罪小説の最高傑作。
「BOOK」データベースより
評価 ☆☆☆☆★(星4つ)
武内が隣に引っ越してきてから、梶間家では人が死んだり、娘が夜に眠れなくなってしまったりと、どう見ても武内が怪しい感じで、ストーリーが進んでいきます。
隣人としてはめちゃくちゃいい人なのに、一体何なのか?
武内のことを調べていくうちに、明らかになる真相。
この小説は、真相が明らかになった後の展開が、「犯罪小説の最高傑作」たる所以。
これがなければただのミステリー小説だったと思います。
読後に浮かんでくる言葉は「人の業」。
降りかかる火の粉の振り払い方すら、気をつけなければならないのか。
本を閉じて、数秒。
ふと考えさせられました。
この読後感は、なかなか心地良かったですね。
ただ、表紙のイラストがいまいちつながらない。
いつも読後に表紙を見ると、「そういうことか」と、味わい深いものがあります。
でも、何もない部屋にポツンと置かれたイスを見ても、「はて…?」となってしまいます。
ストーリーの結末は、ぜひ既読者と共有して感想を語り合いたいものです。
雫井作品は2作目でしたが、『検察側の罪人』に続いて面白かったです。
また他の小説も読んでみたいですね。
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